2023.10.30.
牲川波都季ゼミが秋田県仙北市西木町にてフィールドワークを実施しました。

9月14日から9月16日までの日程で、牲川波都季ゼミが4年ぶに4回目の秋田県仙北市西木町にてフィールドワークを行いました。

秋田県仙北市西木町は、長年、国内外から農業体験希望者を受けいれてきた地域です。その歴史は1980年ごろに遡ることができ、行政ではなく農家主導で運営が続けられてきた点でも、日本有数のグリーン・ツーリズム先進地と言えます。

受け入れ農家のみなさんは、高度な外国語能力をもっているわけではありません。それにもかかわらず、日本語が堪能とは言えない海外出身者を自宅に招き入れ、参加者みなが満足に感じる体験事業を行ってきました。今回のフィールドワークは、農家のみなさんは、全くの他人とどのような方法で意思疎通を図っているのか、その方法を支えるのはどのような考え方なのか、を学ぶことを目的に実施しました。

牲川ゼミの学生は、西木町グリーン・ツーリズム研究会代表 門脇富士美氏の星雪館と元代表 藤井けい子氏の泰山堂に分かれて宿泊しました。
 

以下は今回の実施を終えてのコメントです。

【ゼミ生】
・自分たちが緊張している段階から、農家のみなさんが語りかけてくれ、ゆったりした温かな時間をすごすことができました。
・東北のイメージが変わった。
・日本の余裕を味わうことができた。
・将来就きたい観光業に対するヒントがもらえた。

【牲川波都季 准教授】
星雪館の門脇氏によれば、西木町への来訪者はCOVID-19流行の影響下で激減していましたが、最近は国内だけでなく、海外からの長期滞在者も増えているということです。本ゼミも含めリピーターも戻ってきており、農家のもてなしが忘れがたいものを残してきたことの結果だと思います。 西木町では事業の継続が課題となっていますが、こうした事業の存在を本学部の学生に知らせることが継続の一助となれるよう願っています。今後もこうした、地域での個人間のやり取りを重視したフィールドワークを続けていきたいと思います。

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