2022.12.01.
小西美穂・特別客員教授がメディア活用のための“実践重視・学生参加型”の授業を実施

写真の手前が小西教授


元日本テレビ報道キャスター・解説委員として活躍し、現在もジャーナリズムの現場・第一線で活動している小西美穂・特別客員教授が、この秋学期も実務家教員の強みを生かし、“実践重視・学生参加型”の授業を推進しています。

小西教授がこの秋学期に担当している科目は、講義系科目の「放送メディア論」と、演習系科目の「総合政策特別演習A(2クラス)」の3科目。「放送メディア論」は、約670名の学生が履修しています。「総合政策特別演習A」は、履修には申込(抽選)が必要で、当選した40名(2クラス合計)の学生が履修しています。
 

図書館の活用も目一杯に 学びの質を向上させて満足度をあげたい

「総合政策特別演習A」の10月上旬の授業は、「新聞の読み方〜ニュースとは何か」というテーマで、KSCの図書館内で実施。5つのグループが、小西教授から与えられた「同じニュースでも、大手新聞5紙が記事や見出しをどのように扱っているのか?」「ネットとの違いは?良さは?」「専門紙の特徴は?」「海外の新聞の特徴は?」などの課題を、制限時間の30分内で分析し発表するスタイルで進行しました。学生たちは図書館に配架されている各新聞を手に取り、紙面を広げて読み比べながら、ホワイトボードに発見をまとめていく作業を通して、発表のための論点を整理します。

各グループの発表に対して、小西教授が実践している新聞の読み方のコツを解説しながらコメントを入れ、インターネット社会で生きていくための作法や情報収集に慣れることの大切さを伝えました。
 

「総合政策特別演習A」履修学生のコメント
◆今は下宿でテレビがない。インターネットで情報収集するも続かず限界を感じていた。そんな時に、所属ゼミの先生からの薦めもあり受講を決めた。すでに所属ゼミでプレゼンするときに自分自身の変化を実感できている。
◆新聞が読みたくなった。新聞は若い世代にとっては遠い媒体になっている。それでも、授業で新聞の読み方のコツを学び、これから活用できると思うと嬉しい。
◆世界の出来事や日本で起こった事件、自分の気になる記事だけでも知ることが大切だと感じた。
◆隅から隅まで読まなくてもいいと学べた。効率良く、ニュースを見ていきたい。まずは毎日ニュースを見ることから始めたい。
◆新聞は今まで、難しい、面白くないというイメージを持っていたが、読み方のコツや面白さを知り、興味が持てた。新聞を紙で読むことで、知らない情報に出会えることも新聞の良さだと知った。

「知る喜び」を授業通して味わってほしい

小西美穂教授のコメント

インターネット時代であっても、新聞は「世の中を多面的に見る。知る」基本かつ最良のツール。
その情報の重要性は今も昔もかわりません。「基礎知識」の土台を学生時代に身に着けてほしい。

知識がきちんと積みあがっていくと、結果的に全体のインプットの効率があがります。すると、色んなことが見えてきて、友人や周囲の人との話題が膨らみ、楽しみが増えます。

それが「知る喜び」となっていくのだと思います。その喜びを、実践型の授業を通して味わってほしいと思っています。