2014.11.14.
駐日オーストラリア大使 ブルース・ミラー 氏が講演

ブルース・ミラー氏

ブルース・ミラー氏

第58回国際学部連続講演会は、ブルース・ミラー駐日オーストラリア大使を講師としてお迎えし、10月28日(火)に開催されました。この講演会は、グローバル人材育成推進事業特別講演会、高等学部商科開設100周年記念講演会として、経済学部・商学部・国際学部が共催し、関西学院大学産業研究所の協力により実施されました。グルーベル院長をはじめ、約115名がこの講演会に参加しました。(司会:国際学部教授 鷲尾友春)

ミラー大使は、お父様から「外国語を学ぶならアジアの言葉を」と勧められて日本に興味を持ち、シドニー大学で、松井教授(現同大学名誉教授)から日本語、日本文学を学び、1982年、関西学院大学文学部に1年間留学されました。自らの海外留学体験をふまえながら、流暢な日本語で「留学先としてのオーストラリア」をテーマにご講演されました。講演中、ミラー大使は、留学先を選ぶにあたって、「留学先の教育制度やその質」および「留学先と日本の経済関係」に注目することを助言されました。オーストラリアの大学教育の質については、オーストラリア政府がしっかり管理しているので、バラつきがなく高い水準を保っていること、また、オーストラリアの大学は、アジア太平洋地域を中心に優秀な留学生が集い、実用的な英語力をつける教育と将来につながるグローバルネットワークを広げることができると述べられました。オーストラリアと日本の経済関係においては、オーストラリアは日本の一次エネルギーの30%を供給し、日本の土台を支えている重要なパートナーであり、7月には2国間経済連携協定が締結され、あらゆる経済分野で両国は緊密に連携し拡大していることをお話されました。

講演終了後には、学生とフロアーからの質疑応答が行われました。「EPAの締結はTTPにどのような影響があるか」、「移民政策における問題点について」、「オーストラリアの教育から日本の教育が取り入れるべきことはなにか」、「アジアとの関係を改善していくために私たち学生にできることはなにか」、「大使が考えるグローバル人材とは」、など英語・日本語で多数の質問が寄せられました。最後にスペシャルゲストとして参加された大使の恩師である松井教授からも鋭い質問もあり、会場の雰囲気が大いに盛り上がった質疑応答となりました。

ミラー大使が大切になさってきた「人との交流・対話」を感じることができる大変良い講演会でした。

【ポスター】国際学部連続講演会_20141028_ブルース・ミラー氏 PDFファイル   [ 359.40KB ]PDFリンク

国際学部 連続講演会関連ページへのリンク