2014.06.17.
日本アイ・ビー・エム株式会社代表 取締役社長 マーティン・イェッター氏が講演

マーティン・イェッター氏

マーティン・イェッター氏

日本アイ・ビー・エム株式会社代表取締役社長マーティン・イェッター氏をお迎えし、第52回国際学部連続講演会を6月12日(木)に開催しました。この講演会は、グローバル人材育成推進事業の特別講演会、高等学部商科開設100周年記念講演会として、経済学部・商学部・国際学部の共催により実施されました。ご講演と質疑は英語で行われ、学生約120名が参加しました(司会:国際学部教授 鷲尾友春)。

“What will we make of this moment? ? as the next leader in the new era”(次世代のリーダーとなるみなさんに期待すること)をテーマに、イェッター氏は、とどまることなく変化する世界が生み出す機会について、身近な例を交えお話しくださいました。

「100年以上の歴史があるIBMでは、170の国々で43万人が働いている。情報・通信の変化は速く、新しいIT技術が次々と生まれ、社会に大きな影響をもたらしている。こういった変化は新しいものと思われがちだが、蒸気・電気・石油がかつて社会を劇的に変えたのと同様のことを、私たちは今再びITを通して経験しているに過ぎない」

「たとえば今、世界中でデータが新たな『天然資源』となっている。データという日々増え続ける『原材料』をどうしたら効果的に活かせるか?石油の場合、1バレル(約160リットル)のうちガソリンとして使われるのは47%、残りの53%は様々な製品へと形を変えている。つまり、原材料は加工して初めて価値が創出されるということ。同じことがデータについても言える。どのように分析・加工して価値を生み出していくのか?そこにイノベーションや豊富なビジネスチャンスが生まれる」

ご講演後は、イェッター氏と学生の間で活発なディスカッションが行われ、日本という環境についてイェッター氏が最も難しく感じたこと、ソーシャルメディアの使い方、情報環境の複雑化とプライバシー保護、日本の学生が『内向き』である現状、人間の能力とコンピュータの能力、グローバル・リーダーの定義・必要な資質など、テーマは多岐にわたりました。

「過去の成功は将来の成功を保証するものではない。現状に甘んじることなく、前に進み続けること。『ワイルドダック』(=飼いならされていない野生の鴨、IBMが実践する理念の一つ)の精神で常に挑戦し自ら決断する姿勢を持ち続けてほしい」と学生を激励くださいました。

【ポスター】国際学部連続講演会_2014/06/12_マーティン・イェッター氏 PDFファイル   [ 301.40KB ]PDFリンク

【Poster】SIS Lecture Series_2014/06/12_Mr. Martin Jetter PDFファイル   [ 223.64KB ]PDFリンク

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