2013.12.12.
内閣官房参与 本田悦朗氏が講演

本田悦朗氏

本田悦朗氏

第49回国際学部連続講演会は、内閣官房参与本田悦朗氏を講師にお迎えし、12月6日(金)に開催されました(協力:関西学院大学産業研究所)。今回の講演会には、学生・教員・一般参加者約130名が参加しました。なお、本講演会はグローバル人材育成推進事業の特別講演会として、経済学部・商学部・国際学部の共催により実施されました。(司会:国際学部 鷲尾友春教授)

演題は、「アベノミクスの核心」でした。まず、本田氏は、長期にわたり日本経済を苦しめているデフレとその原因について分かりやすく説明されました。次に、長期化しているデフレと景気低迷からの脱却を最優先課題としている安倍内閣の「アベノミクスの三本の矢」についてお話されました。特に第1の矢である「大胆な金融政策」について、詳細な資料を使ってご説明されました。「まずは、デフレからの脱却が大事です。第1の矢である金融政策で消費者の購入意欲を高めるなどしてデフレから脱却し、成長戦略につなげることが重要です。」と述べられ、デフレ脱却のメカニズムについて丁寧にご説明されました。最後に、「デフレから脱却し、景気が回復すると、今後の就職状況も変わります。それにふさわしい実力を付けるように、頑張ってください。」と学生にメッセージを送られました。

講演後の学生とのディスカッションと質疑応答では、「第1の矢の期待インフレ率を高めるという方策は、結果的に、将来の物価上昇率をコントロールできなくなるのではないか。」、「現在、賃金指数が伸びていない。特に、中小企業の賃金上昇の実現に向けて、どのようにアプローチしていくのか。」、「消費税増税に踏み切った要因は何か。」、「仮に、物価が上昇するようになっても、それは需要インフレではなく、コストアップインフレではないか。」、「円安傾向が続いているが、対外的に批判は浴びないのか。」「アベノミクスの全体評価について」、「第3の矢の成長戦略の実現可能性について」など、今後の日本経済の方向性について多く質問が寄せられました。本田氏は、1つ1つの質問に対して、学生の皆さんが理解しやすいように明瞭に回答されていました。

【ポスター】国際学部連続講演会2013/12/06内閣官房参与本田悦朗氏 PDFファイル   [ 215.67KB ]PDFリンク

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