2013.11.01.
株式会社堀場製作所最高顧問 堀場雅夫氏が講演

堀場雅夫氏

堀場雅夫氏

第45回国際学部連続講演会は、学生ベンチャーの草分けである株式会社堀場製作所最高顧問 堀場雅夫氏を講師に迎え、10月28日(月)に開催されました(協力:関西学院大学産業研究所)。今回の講演会には、学生・教員・一般参加者約60名が参加しました。なお、本講演会はグローバル人材育成推進事業の特別講演会として、経済学部・商学部・国際学部の共催により実施されました。(司会:国際学部 鷲尾友春教授)

演題は「ほんまもん~グローバル時代の人材論~」でした。
最初に堀場氏は、近年話題になっている「グローバル化」について、様々な例を挙げながら、ご自身がお考えになるグローバル化についてお話しされました。堀場氏は、「グローバル化は、相手との違いや差を見つけて理解するのではなく、いかに一緒であるか、互いの共通点を見出すことが大切である。」と新たな視点を述べられ、また、「本来、人間は相手を理解しようとする能力を持っている。肩に力を入れずとも、異文化の人々と互いに理解し合うことが自然とできる。」と述べられました。

演題にもある「ほんまもん」と「ほんもの」の違いについてはユニークな例を挙げながら、「“ほんもの”は、正しく、偽物ではない。“ほんまもん”は、その正しさに加えて何かがある。それは、一流で、人に感動を与えられるものである。」とし、「“ほんまもん”を持ち、相手に感動や感激を与えられることがグローバル化の基本である。“ほんまもん”を持つことで、相手がその人を尊敬する。グローバル化は、相手との差ではなく、いかに人に感動を与えられるかが基本である。」とご自身が持つグローバル時代の人材論を述べられて講演を締め括られました。

講演後のディスカッションでは、「自分の進む道をどのように選択していけばいいのか」、「“ほんまもん”をどのように育てるのか」、「経営者としての研究開発に対する考え」、「社内での英語活用(英語の公用語化)について」、「資金・ブランド力がない中、ベンチャー企業を起業した時、どのように優秀な人材を集めたのか」、「“おもしろおかしく”という社是について」、「(地方での経営が厳しい中)京都で経営を継続できる理由」、「“ほんまもん”をどのように外国人従業員に伝えていくのか」等々、起業家としての堀場氏の歩み、経営哲学に迫る質問が多数寄せられました。

学生起業の草分け、ベンチャービジネスの実業家として、戦後の日本経済とともに歩んでこられた堀場氏は、これまでの様々なご経験、ご自身のゆるぎない信念、“ほんまもん”指向についてユーモアを交えながら質問に答えられ、会場は笑いと和やかな雰囲気に終始包まれていました。

【ポスター】国際学部連続講演会 2013/10/28 株式会社堀場製作所最高顧問 堀場雅夫氏 PDFファイル   [ 303.46KB ]PDFリンク

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