2013.10.24.
イオン株式会社取締役兼取締役会議長 林直樹氏が講演

林直樹氏

林直樹氏

10月8日(火)、イオン株式会社取締役兼取締役会議長 林直樹氏を講師としてお迎えし、第44回国際学部連続講演会を開催しました(協力:関西学院大学産業研究所)。学生・教員・一般参加者より約160名の参加があり、ビジネスに関する質疑応答が活発に繰り広げられた講演会となりました。なお、本講演会はグローバル人材育成推進事業の特別講演会として、経済学部・商学部・国際学部の共催により実施されました。
(司会:国際学部 鷲尾友春教授)

演題は「イオンのグローバル化」とされ、林氏はまず、イオンの歴史・概要等を話された後、イオンの「グローバル化の歩み」、「2020年に向けた経営戦略」、「CSR」、「人材育成」について講演されました。

特に、現在イオンが積極的に取り組んでいるグローバル戦略の1つである「中国、ASEANでの事業展開」について具体的にご説明になり、事業を展開していく国でも、「お客様を原点に平和を追求し、人間を尊重し、地域社会に貢献する」というイオンの基本理念を共有していくことが、ビジネスを成立させるために重要であると述べられました。続いて「CSR」については、税引き前利益の1%を使って、「環境保全」、「国際的な文化・人材交流」、「地域の文化・社会貢献」の3つの分野において社会貢献活動を展開していることを、また、「人材育成」については、“日本一女性が働きたい会社”を目指し、ダイバーシティへの取り組みを推進していることを述べられました。林氏は最後に、「(成長しようとする人間にとって)教育は、最大の福祉です。これからは、挑戦する意欲、夢を持って、何事にも果敢に取り組んでいただきたいと思います。」と学生たちに対してメッセージを送られました。

講演会後半は、林氏と学生とのディスカッションおよびフロアーからの質疑応答が行われました。「海外でのイオンブランド(価値)の維持について」、「文化の異なる海外従業員の育成について」、「欧米企業が進出、中国での反日デモなど様々な困難がある中、アジアでどのようにビジネスを永続的に存続し続けるのか。」、「上海は中国経済の中心であるにも関わらず、上海店を撤退させた理由について」「小売業でありながら事業を拡大している総合金融事業の展望」など、ビジネスに特化した質疑応答が繰り広げられました。

講演会終了後、日本人学生だけではなく留学生からもイオンの海外事業、CSR、グローバル人材についての多くの感想があり、国際ビジネス分野に関心のある学生たちにとって、大変有意義な講演会となりました。

【ポスター】国際学部連続講演会 2013/10/08 イオン株式会社取締役会議長 林直樹氏 PDFファイル   [ 380.75KB ]PDFリンク

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