2013.07.17.
駐日アメリカ合衆国大使 ジョン・ルース氏が講演

ジョン・V・ルース氏

ジョン・V・ルース氏

駐日アメリカ合衆国大使、ジョン・ルース氏を講師にお迎えし、第43回国際学部連続講演会を7月2日に開催しました。前回に続き、ご講演・ディスカッションとも英語で行われました。学生・教職員約200名が参加し、会場の関西学院会館レセプションホールは満席となりました。なお、この講演会は、グローバル人材育成推進事業の特別講演会として経済学部・商学部・国際学部の共催により実施されました(司会:国際学部教授 鷲尾友春)。

「国と国の間には、共有する価値観や経済的な相互関係など、様々な結びつきが存在する。私が最も重要と考えるのは、人と人の関係、絆である。」

大使は2009年のご就任以来、全国47都道府県に足を運び、様々な分野の人々と対話を重ねてこられました。数々の出会いの中でも特に、高校生・大学生など若者世代とのコミュニケーションを大切にされています。『日米の絆~日本の若い人たちに期待すること 』と題された今回のご講演でも、本学で学ぶ若い世代に対し、熱心に語りかけてくださいました。

「みなさんには、3つのことを期待している。まずは大きな夢・考えを持つこと、次にリスクを恐れないこと、そしてグローバルな視野を持つこと。何か大きなことを成し遂げようとするなら、夢を大きく描くことが必要。リスクを負ってのチャレンジが、全て成功につながるとは限らない。しかし怖がらず挑戦し続けること。うまくいかなければいかないなりに、それはみなさんにとって大切な学びの機会となるだろう。その上に未来を築いていってほしい。大きな夢を描き、リスクを負うことを恐れずにきた人々が、この世界で大きな成功を収めている。みなさんも積極的に海外へ出るべき。グローバル言語と呼ぶのに最も近い英語の力を高め、世界を知り、国際化がますます進むこの世界で勝負できる人材に育ってほしい。」とメッセージを送っておられました。

学生とのディスカッションでは、尖閣諸島をめぐる状況に対するアメリカの立場、日米関係と日韓中関係、情報安全保障の問題、東日本大震災後の復興支援から生まれた『TOMODACHIイニシアチブ』、TPPを含む自由貿易の枠組みと国益、DOMA(婚姻を異性間に限定する連邦法)を違憲とする米最高裁の判決、安倍政権が目指す国防戦略、グローバル化とアメリカ化、留学の意義についてなど、幅広い質問が数多く寄せられました。

講演会も終盤にさしかかったとき、大使から「集合写真を撮ろう!」と突然の嬉しいご提案があり、約200名の参加者がステージに招かれました。和気あいあいとした雰囲気で写真撮影が行われ、講演会は大盛況に終わりました。

ジョン・V・ルース氏と学生たち

ジョン・V・ルース氏と学生たち