2019.11.18.
【田村ゼミ】 戦略セミナーVol.1

 田村ゼミでは2019年11月18日の3,4時限目に「戦略セミナーVol.1」を開催しました。本セミナーは社会で活躍する様々な方をゲストスピーカーとしてお迎えし、社会で活躍するための「戦略」について深く学び合うことを趣旨としたセミナーです。

今回の記念すべきVol.1では、株式会社サイバーエージェントの子会社で「調べるを豊かに」をミッションにライフスタイルメディア事業を展開する株式会社CyberOwl(URL: https://www.cyberowl.co.jp )の代表取締役社長 田中啓太氏(株式会社サイバーエージェント インターネット広告事業本部統括 兼任)にお越しいただき、ご講演をいただきました。

2回生プレゼン

 3時限目の第1部では「入社1年目で子会社社長を任された男がどうやって7年以上も会社を成長させる戦略を描いているのか」をテーマにご講演をいただきました。

最初に大学卒業後の進路としてサイバーエージェントへの入社を選択されたことの理由を「人生の限界に挑戦し、人生を小説のストーリーのように波瀾万丈で面白いものとするため」とお話しいただいたのち、入社1年目でサイバーエージェントの代表取締役社長 藤田晋氏より子会社の社長を任されるまでの経緯、ならびにそれまでの努力について詳細にお話しいただきました。その際の田中氏の「入社1年目の若い社員でも絶え間のない努力によってチャンスを掴むことができる」という言葉がとても印象的でした。

次に企業戦略に関しては、会社のビジョン(目標)の設定の重要さと難しさ、戦略の一貫性の重要さ、戦略と戦術の区別の重要さ等について詳細にお話しいただきました。特に戦略の一貫性については、タスク→戦術→戦略→ビジョンの一筋のストーリーが出来ることが重要であり、かつその一貫性を維持するためにはビジョン(目的)は変えずに戦術・戦略を柔軟に変えていくことが重要であることを具体例を用いながら分かりやすくお話しいただきました。そして事業戦略に関しては、市場・競合・自社の3つの観点から有効性を熟考して戦略を策定することが重要であることをご説明いただいたのち、実際にCyberOwlでは上記3つの観点をそれぞれどのように考えて事業戦略を策定しているかについて具体的にお話しいただきました。

実際の事業戦略の策定のお話は大変現実味のある刺激的なものであり、とても勉強になりました。また講演の最後には戦略の策定に携わる仕事を行うためにはどうすればよいのかについても田中氏ご自身のご経験を踏まえてお話をいただくことができました。
 

田村ゼミ戦略B

 4時限目の第2部では「実際にCyberOwlで行った事業の戦略を使ったグループワーク!みんなで戦略を深ぼろう」をテーマに演習形式で戦略を学び合いました。具体的には、CyberOwlが展開するインターネットメディアの1つで「ぴったりな商品が見つかるメディア」をキャッチコピーとする「モノレコ(URL: https://monoreco.ameba.jp )」を題材に、モノレコの戦略を少人数のグループごとに実際に考え、発表し合いました。

話し合い

どのグループも市場・競合・自社の3つの観点から戦略を一生懸命に考え、独自性のある戦略を発表しました。発表では面白いアイディアを発表したグループが田中氏から褒められる場面もありました。

話し合い②

 普段は主に学術的な観点から戦略を学んでいる参加者にとって、今回のセミナーは学術的な戦略と実際の戦略の接点を理解することのできる大変有意義な学びの機会となりました。

集合写真

■株式会社CyberOwl(サイバーアウル)
株式会社CyberOwlは株式会社CyberAgentグループの中で、生活に密着したライフスタイルメディアを運営している企業です。
「調べるを豊かに」を社会に果たすMISSIONとして掲げ、人々の検索行為に対して最良の結果を提供すべく、ユーザーに寄り添い、信頼性の高い情報を提供できるよう、日々コンテンツづくりに励んでいます。
URL: https://www.cyberowl.co.jp/
■今回の講義で話したメディア
・「モノレコby Ameba」
URL: https://monoreco.ameba.jp/