2014.04.04.
「われら関学経済人」 崔 世昊 さん

【卒業年月】  2016年9月
【名  前】  崔 世昊(サイ セホ)
【年  齢】  25歳
【出身高校名】 つくば開成高等学校
【基礎演習名】 松枝 法道 ゼミ
【研究演習名】 久保 真 ゼミ
有限責任監査法人トーマツ

※ 本ページの内容は2019年9月現在のものです。

これまでどんな仕事をしてきましたか?

大学三回生の終わりから公認会計士を志し、公認会計士試験の勉強を始めました。専門学校に三年間通い、昨年8月の試験にようやく受かることができました。今は監査法人に勤務しています。基本的に上場している会社は有価証券報告書という書類を公表するよう法律で定められています。投資家たちはその有価証券報告書を参考にして株式を売買したり様々な投資活動を行います。しかしその有価証券報告書は会社が自ら作成するため、投資家はその数字や内容を簡単には信頼できません。そこで公認会計士はその数字や内容を監査して、この有価証券報告書は信頼できるものですよというお墨付きを与える役割を担っています。  実際の実務では監査先である会社に直接訪問し、会社の方にヒアリングを行ったり、監査に必要な資料を入手して監査手続を行っていきます。会計士の試験勉強で得た知識はあるものの、まだまだ知らないことだらけであり、日々勉強の毎日を送っています。

経済学部ではどんな学生でしたか?また、どんなことを学びましたか?

大学三回生の終わりまでは、お世辞にも勉強熱心な学生だったとは言えませんでした。勉強よりもアルバイトや自主映画サークルでの活動、在日韓国人の学生団体活動等に時間を注いでいました。しかし大学三回生の終わりになっていよいよ就活が始まろうというとき、自分のやりたいことが分からないという状態に陥りました。そこで、せめてこの社会の荒波に出てもやっていける自分の武器を手に入れたいと思うようになり、手に職を持とうと公認会計士を志しました。  公認会計士試験合格者の中には大学一回生や二回生から勉強を始め、大学在学中に合格を果たす人も少なくありません。しかし僕は三回生までの時間を公認会計士試験の勉強に充てておけばよかったという後悔はしていません。三回生までに時間を注いだアルバイトやサークル活動、大学外の組織活動は大学生のうちにしか経験できないことであり、人との交流や視野を広げることの大切さを学ぶことができたと思っています。そういった大学生のうちに大学生にしかできないことをやったという経験があってこそ今の自分があると思っています。  なお、おかげで学費を四年半納めることとなりました。遊びはほどほどに皆さんしっかり勉強に励んでください。(笑)

今の経済学部生にメッセージをお願いします!

大学生のうちは時間が無限にあるように思われるかもしれませんが、いろんな方が言う通り大学生の四年間は気が付くとあっという間に過ぎていきます。そのため大学生の皆さんには、その短い時間の中でとにかく何でも振り切って四年間を過ごしていただければと思います。  大学生のうちの失敗は宝物です!たとえ振り切って失敗したり、やりたかったことと違って方向転換したとしても、その全てがこれからの人生の糧になるはずです。一番のリスクは失敗を恐れて何もしないこと。ゼミ活動やサークル活動、留学や資格勉強等なんでもいいので、とにかく振り切って突き進めるものをひとつでも見つけてください!!

これから経済学部を目指す高校生にメッセージをお願いします!

経済学部に入る前は、正直それほど経済学という分野に興味を持っていませんでした。しかし入学してから経済学部を選択して本当に良かったと思いました。経済学部に入ってから経済学という学問が非常に面白くかつ生活に役に立つものだと実感したからです。  経済は私たちの身の回りのいたるところにあります。バイトをしてお金を稼いでご飯を食べて物を買う、その全てが経済活動です。一見もの難しそうに思えるかもしれませんが、非常に身近で実践的な学問です。また私たちが生活をする上でのヒントをたくさん教えてくれる学問でもあります。  経済学は数字を使う小難しい学問だと思われている方も多いかと思いますが、これほど私たちの生活に結び付いた面白い学問はないと思います。ぜひ経済学部で有意義な四年間を過ごしていただきたいと思います。