慶応(大野ゼミ)・関学(新海ゼミ・猪野ゼミ) 合同研究報告会

[ 編集者:経済学部・経済学研究科      2019年4月13日   更新  ]

新海ゼミ

 2018年12月8日(土)14:00~18:00まで、TKP金沢新幹線口会議室6Aで慶應義塾大学 大野由香子ゼミ、関西学院大学 新海哲哉ゼミ、猪野弘明ゼミの合同研究報告会を行い、その後19:15~21:15まで懇親会を行った。1セッション2報告×3セッションで、慶応大大野ゼミは3回生による、「国内空港の便数と着陸料の決定要因に関する実証分析」、「新幹線開通による土地価格変動について」のグループ研究2報告、関学大 猪野ゼミは、4回生石本氏の卒論「コメ政策が社会的余剰に及ぼす影響~関税と減反撤廃の影響」、3回生グループ研究の「転売行為に関する理論的分析」、新海ゼミは3回生2グループ報告、「ユニクロの高価格化について」、「大阪夢洲におけるIR(カジノ)の費用便益分析」が報告され、予定討論と活発な議論が展開された。

 大野ゼミの研究では、若干の理論モデルの構築手法に弱点がみられるものの、実証研究目的を考慮した理論が組み立てられ、それに即した仮設をたてて、データによる実証研究をするというオーソドックスな経済学的研究手法がとられていた。

 猪野ゼミの研究は、2年連続となる、基礎的なミクロ理論から導出したコメの需給関数を推定して、コメの輸入自由化を試みる独創的な個人研究が報告された。また、3回生のグループ研究では、転売禁止法の施行を機に、コンサートやスポーツ試合観戦のチケット等で問題となる、転売行為をミクロ経済学的に内生化したモデルを構築し、現実のコンサートチケットの転売を防ぐためのWEB販売方式を「会員制販売」モデルとして構築分析するなど、着想に優れた興味深い理論研究が報告され、聴いている教員も刺激を受けるほどであった。

新海ゼミ

 新海ゼミでは、近年、自社のブランドで高品質、低品質へと複数化した理由を、ユニクロの現実の戦略、コスト、広告などと対照させて理論分析する研究興味深い研究が報告された。また、もう一つの研究は、最近、国会にて成立し、施行されるIR(統合型リゾート)の便益費用分析を大阪府などの自治体が行う過去のデータから平均成長率を用いて外挿する手法を超え、経済分析の手法とアンケートデータやアメリカでのカジノの便益の実証研究手法を用いたアカデミックな分析である、東京大学の公共政策大学院生の東京臨海地区のIRの費用便益分析の先行研究の手法を用いて、大阪夢洲で行ったときのカジノの経済効果を、トラベルコスト法によち需要関数を推定し、消費者余剰を推定し、かつカジノの売り上げ予想を分析した興味深いものとなっている。

新海先生

 今年度は昨年度よりどの報告も、理論・実証分析としてレベルが上がっており、それぞれのゼミの学生同士が大いに刺激を受け、成長につながる有意義なものとなった。その後懇親会や翌日の観光においても互いの交流を深めた。

新海ゼミ発表