2018.02.23.
【栗田ゼミ】2017夏 インターンシップ in インドネシア バリ島(空港調査)

 今回私たちは、バリ島のングラ・ライ国際空港において観光調査をさせていただきました。飛行機に乗る直前の、搭乗ロビーにおいて、これから日本に帰る日本人観光客の方々を対象としたインタビュー調査です。このような貴重な調査が出来たのもアピ・マガジン社、ングラ・ライ国際空港公団、調査にご協力くださった沢山の人たちのおかげです。感謝の気持ちで一杯です。
 

岡 弘敏

 空港調査は自分の未熟さとの戦いであったと同時に成長の場であった。未熟さとは私が億劫であったことであり、成長とはこのマイナスの価値観から抜け出せたことである。
 本調査ではバリの空港発展、観光発展を目的としたものでありバリ空港団連協力のもと日本人を対象にイミグレーションの中で行ったものである。イミグレーション内での調査は基本的にはセキュリティの観点から通常であれば調査などはできない。ましてや外国人であればなおさらだ。そのため、バリ空港内部での外国人による観光調査は私たちが史上初の試みでもあり、得られるデータは大変貴重なデータになることは間違いなかった。しかし、調査ができるといってもすべてがきれいごとではなかった。調査を断る人、私たちの調査を嫌がる人は少ないがいた。調査では相手の時間を自分に割いてもらうため断られても普通なのだと、落ち込むことはないと自分に言い聞かせていた。しかし、私はそのような経緯から人の目が気になり始めた。億劫になり見て見ぬふりをし始めたのである。だからマイナスの部分に縛り付けられ何も楽しくなかった。
 しかし、マイナス思考の自分では満足できない自分がいた。本当はできると思っているのにも関わらず自分の中で言い訳を作り、逃げようとしていただけだと気づいた。この調査の先に喜んでくださる人がいることを忘れていた。だからそんな自分に嫌気がさして変わろうと決心した。そこからは調査の中身が今までよりもよくなり、自分自身の充実にもつながった。そこから調査は主体性を生み出し、空港調査と空港調査以外での調査数を含めると一人で100件近くとることができていた。そして主体的になればなるほど私たちの調査を応援してくれる方が沢山いたことを感じるのであった。
 見て見ぬふりをすることはすごく簡単で反対に行動を起こすことは勇気が必要である。しかし、この行動を通じて誰かの助けとなることができ、その行動を見てくれている人、力を貸してくれる人が大勢いることを強く感じた。だから億劫で何もできなければ何も生まないことを気づき行動に移せたことが私の成長である。

岡 弘敏さん

菅原 萌子

 今回、栗田ゼミが空港調査を行うにあたり、本当にたくさんの人の協力と支えがありました。
 私は、日本人向けのバリ島フリーペーパー「アピ・マガジン」でインターンシップ生として働かせていただきました。アピ・マガジンの方には、私たちのインターンシップや宿泊先の手配など様々なことでお世話になりましたが、空港調査もそのうちの1つでした。空港で調査を行う許可を取るため、資料やプレゼンテーションの作成、何度もオフィスに訪問し話し合い、全ての必要な手続きをやってくださいました。自分たちにとってなにひとつ利益にならないことのために、忙しい中たくさんの労力と時間を費やしてくださいました。
 空港調査は5日間で、毎日20時から0時半まで行いました。内容は、今後のバリ観光の発展を考えるため、これから日本へ帰る日本人を対象にしたものです。バリでの思い出や感じたことを快く話してくださる方、私たちの活動に興味を持って話を聞いてくださる方、なかにはFacebookを教えてくださる方もいました。また、この5日間の空港調査の間も、アピ・マガジンの方や空港の職員の方は夜中までずっと付き添ってくれました。調査中には励ましの言葉をかけてくださり、最終日には調査数の多かった生徒にプレゼントをくれるなど、たくさんの優しさや気持ちをもらい、別れが悲しく泣いてしまったことを思い出します。
 アピ・マガジン、空港、調査に協力してくださった日本人の方、本当に多くの人の協力のもと成り立った今回の空港調査。最終的に空港へ、調査の結果についてプレゼンテーションも行わせていただき、今後の調査にも協力していただけることになりました。
 この今回の空港調査に限らず、私たちは常に誰かの支えや思いやり、協力のもと生活していることを感じ、感謝という気持ちを、改めて自分の中に大きく持つことができました。

菅原 萌子さん

岩田 結

 私たちはバリ島の空港で初となる空港内でのアンケート調査を行いました。調査の内容はバリの観光についてや、空港の設備についてなど、約10分ほどの質問内容になっています。今回のこの調査は、バリへの観光客をどのようにすれば増やすことができるかという目的で行いました。調査を行うにあたって、たくさんの方々のご協力を得て、学生では決して経験できない出国審査を抜けた後の搭乗待合室で調査を行うことができました。
 多くの日本人観光客の方達に調査を行うにあたって、その調査を受けてくださった人たちがどんな旅行をされ楽しまれたかを知るのがとても楽しくなりました。調査で出会うことのできた方達は一度きりの出会いかもしれませんが、その人たちの旅の思い出を聞くことができた10分間は私にとってわくわくする時間でした。新婚旅行や結婚式で訪れた人や、初めての海外旅行で訪れた人、ダイビングやアクティビティ目的で訪れた人など、観光客の方達に話を聞くうちに私の中ではまだ気づけていなかったバリの魅力も更に知ることができました。しかし、アグン山の噴火の影響もあり、調査後半の方は観光客が少ない日々も続きました。
 調査を行う際、時には厳しいお言葉もいただきましたが、応援してくださる方も非常に多く深夜まで続く調査も乗り越えることができました。そして、日本では決して経験できない空港調査をすることができ、とても貴重で有意義な時間を過ごさせていただきました。これから、この調査結果を元にお世話になったバリ島が、どのようにすればもっと観光客で盛り上がることができるのかについてゼミ生全員で考えて行きたいと思います。

岩田 結さん