海外学習活動(吉林大学)稲角 朋美 さん

[ 編集者:経済学部・経済学研究科      2017年11月22日   更新 ]
稲角朋美

プレゼン終了後(吉林大学の学生さんと)

稲角朋美(いなずみ ともみ)

【留学先】 
 中国 吉林大学
【プログラム】
 海外学習活動 (1週間)

研修中の喜怒哀楽や困ったことは?

夕食

吉林学生と夕食

 中国は初めてでしたが、滞在中は常に発見と驚きの連続でした。出会った中国人学生は意外とシャイな人が多く、日本人側が積極的に話しかけている印象を受けました。一方でおもてなしの精神が強く、毎日のように食事に誘ってくれたり、合同ワークショップでは中国人側がハキハキ発言する一方でこちらの意見や要望も快く聞いてくれたりと、なんだかんだ帰国する頃にはかなり仲良くなれました。吉林という地域特有の食文化やホテルでの生活も、節々に中国を感じ非常に面白かったです。

研修先でできた友人とどのようなコミュニケーションをとっていますか?

 基本的に中国の無料会話アプリ”WeChat”を通じてコミュニケーションを取ります。WeChatは日本でも利用できるので、吉林学生が今度遊びに来日する際の連絡の取り合いなどに現在は使っています。

研修中の生活を簡単に教えてください。

ワークショップ

吉林学生との合同ワークショップ

 始めの3日間は大学での英語の講義とワークショップ、4日目は満州溥儀の公邸とVW(フォルクスワーゲン)の工場見学、5日目にプレゼン発表会で、帰国前の最終日は中国人学生と一緒に街を散策しました。ホテルにいる時間以外はほぼ吉林学生と行動を共にしていたように感じます。

海外の学生と共同作業をするために大切な心構えは?

 やはり、自分の意見ははっきり伝えること。これに尽きると思います。私自身アカデミック英語には弱く、議論や意見を言う際は苦労しました。しかし伝えるのを諦めることはせず、絵を描いたり、周りの日本人に助けてもらったり、その時は伝わらなくても次回の議論までに言い方を考え直したり、とにかく言いかけたら伝える、ということを徹底しました。

研修で得たものは?

プレゼン大会結果発表

プレゼン大会結果発表

 この研修を通じて、かなり度胸がついたと思います。吉林遠征では、普段の生活では置かれないような状況によく遭遇します。人前で何かを発言したり、日本人としての意見を仰がれたり等、慣れない環境で注目される中、自分の意思や希望を伝えることは緊張やプレッシャーを伴いますが、同時に達成感を得るものでもありました。

帰国後、留学の経験を生かしてやりたいことは?

 今回の留学で、以前より中国をぐっと近い存在に感じることができました。ニュースや画面を通してではない、実際の中国に触れることで、留学以前に持っていた中国または中国人への偏見を克服し、より好きになりました。今回の経験は、日中の経済や政治事情について、どちらか一方の立場に偏ることのない柔軟な思考を持つことに繋がったと感じます。この新たな視点が日中に限らず多様な国同士の争いにおいて、より中立的な目線で様々な国籍の方達と議論する際に役立てばと思います。