野村ゼミ 3学年合同合宿

[ 編集者:経済学部・経済学研究科      2016年10月13日   更新  ]

琵琶湖・近江高島で

 野村ゼミでは9月13日(火)と14日(水)の2日間、滋賀県の近江高島で3学年合同合宿を行いました。
 去年に引き続き2回目となった今回は、自然に囲まれた環境の琵琶湖畔での一泊。どのようなことを行うのか、初めてのゼミ活動に参加する2回生は新鮮な気持ちと少しの不安、3回生は秋の他大学との交流に向けたスタート、4回生は最後の夏休みと、それぞれの思いを持ってのぞみました。

テーマは現地で発表

アイスブレイクの様子

アイスブレイクの様子

 今年のゼミ合宿のメインイベントは、昨年と同様にグループワーク。リサーチするテーマは、「宿泊先の旅館で4年以内に継続した利益を生み出すプロジェクト」でした。4回生の実行委員が企画を行い、他のメンバーにテーマが発表されたのは、現地到着後。合宿開催地の実際に存在する施設を対象にした課題だったので、実現可能性のある経営改革案が求められました。
 どんなお客様をターゲットにしたプランを立てるかは、グループによって異なっています。ターゲットは、クラブなどの学生団体、個人の学生、企業研修、女子会、カップル、高齢者、外国人観光客の7つ。各グループがどのターゲットに対してプランを立てるかは、グループ別に競い合う「マシュマロチャレンジ」や4回生によるクイズ大会の合計得点の高い順に、選びました。

情報収集と準備作業

グループワークは2回生と3回生の混合チーム。4回生はアドバイザーとして側面支援の役割を果たしてくれます。まず、対象となっている旅館の現状を知るために、提供していただいた資料やホームページで調査を開始。更に、実際に旅館周辺の状況を把握するために、フィールドワークも行いました。また、お楽しみイベントとして夕食後に湖畔で花火をする時間を組み込み、リラックスできる時間も持てたのでよかったです。
 どのグループも苦戦したのが利益を出すための収支計算でした。実際にプロジェクトをうまく運営するプロセスを、わかりやすく正確に示すことは予想以上に難しく、原材料や工事に要する費用について勉強することができました。グループワーク全体を通して、初めて話すメンバーと限られた時間で1つのプランを完成させることで、互いの理解を深めると同時に、学年を超えてチームワークを意識することができたと思います。

グループ報告と審査

プレゼンの様子①

プレゼンの様子①

 2日目の朝、いよいよPPTを使ってのプレゼン。
 各グループが個性豊かなプランを考え、堂々と発表できたと思います。全員参加での報告会でしたが、オーディエンスからは鋭い質問が飛び交う場面もあり、会場は盛り上がりました。プレゼンの審査には、野村先生と4回生に加えて、なんと旅館の従業員の方にも参加していただけることに。
 経営者としての豊富な経験と知識から、すべてのグループに対して、真摯な質問を投げかけてくださり、嬉しさがこみ上げてきました。完成度の高い提案について、「商品化を考えてみたい」というお言葉までいただき、ゼミ生一同、この上ない充実感を味わうことができました。

プレゼンの様子②

プレゼンの様子②

学年別スポーツ大会

スポーツ大会風景

スポーツ大会風景

 午後は場所を変えて学年別対抗スポーツ大会を行いました。先生も含め楽しめるように、競技は馬跳び、ドッジボール、フリースローゲーム、リレーの4種目。先輩後輩や得意不得意は関係なしに、各学年全力で挑み白熱したゲームとなり、いい汗をかきました。総合優勝したのは、結束力の高さを誇る4回生。2回生はこれからのゼミ活動に向けたウォーミングアップとなり、3回生は今まで以上に絆が深まったイベントとなりました。

合同合宿を終えて

 去年に引き続き2回目の3学年タテ合同合宿。旅館の方にプレゼンの審査に入っていただくことになったので、真剣にアイデアを練って現実の観光振興につながる提案ができました。ゼミ活動として初めて参加した2回生は伝えることの難しさを、3回生は限られた時間内にグループ全体の意見を集約する立場で大変さを感じたことと思います。今回の合宿では「自分の殻を自ら破ること」、「アイデアを整理して伝えること」の大切さを学べる良い機会でした。
 キャンパス内では3学年が一緒にグループワークを行う時間は、ほとんどありません。このような合宿での交流が今後も実現できるように、今回の良かった点や反省点を明確にして、次年度につなげていきたいと思います。

3学年集合写真

3学年集合写真