「われら関学経済人」 金田  陸幸 さん

[ 編集者:経済学部・経済学研究科       2016年3月22日   更新  ]

~関学経済学部生からのメッセージ~「われら関学経済人」

金田 陸幸 さん

      
  【卒業年月(学部)】 2011年3月
  【卒業年月(研究科)】2016年3月
  【名  前】  金田 陸幸(カネダ タカユキ)
  【年  齢】  27歳
  【出身高校名】 兵庫県立北須磨高校
  【研究演習名(学部)】 上村敏之 ゼミ
  【研究演習名(研究科)】 上村敏之 ゼミ
  【勤務先】 公立大学法人尾道市立大学
                ※ 本ページの内容は2016年3月現在のものです。

●経済学部研究科に入学し、これまでどんな研究をされてきましたか?

 経済学研究科では、経済学の中の一分野である財政学を専攻してきました。財政学は国や地方公共団体の経済活動を分析する学問です。その中でも、特に、所得税や個人住民税といった個人所得課税制が家計に与える影響について研究を行ってきました。
 所得税や住民税は、直接的に家計の税負担および税引き後所得を変化させます。例えば、増税が行われた場合、税負担が増加するため、税引き後所得は減少し、消費や貯蓄に使えるお金が減少します。また、個人所得課税は家計の所得のみならず、労働時間にも影響をおよぼします。ただし、労働時間については、増税による影響が個人個人で異なると考えられます。つまり、増税によって、労働時間を減らす人もいれば、労働時間を増やす人もいるでしょう。
 私は実証的な分析を行うことによって、個人所得課税の税制改革が経済全体に対してどのような影響をおよぼすかを明らかにし、より良い税制改革の方向性を示すことを目的に研究を行ってきました。

●経済学部時代はどんな学生でしたか?また、どんなことを学びましたか?

 経済学を学ぶうちに、経済学の論理的な思考法の楽しさや現在の日本が直面している経済的社会的問題を考えることの重要性に気づき、より詳しく経済学を学びたいと考えるようになりました。
 特に、私たちの生活に直結する税金や社会保障制度の仕組みと今後の制度改革について、興味を持ち、財政学を学ぶことができる上村ゼミを選択しました。ゼミでは、財政学の基礎的な知識を学ぶだけでなく、社会保障制度改革が家計に与える影響について研究を行っていました。また、研究成果をWEST論文研究発表会やISFJ日本政策学生会議で発表を行うなど、いくつもの貴重な経験を積むことができました。
 ゼミで学んだ内容は現在の研究の基礎となっていますし、一生付き合っていくことになるであろう友人にも恵まれました。また上村ゼミでは、1年に1度、1期生から現役の大学生まで含めた大規模な新年会があり、同期だけでなく先輩や後輩とも交流が続いています。これらの経験や人脈すべてが財産になっていると思います。

●学部、研究科での学びを今後どのように活かしていきたいですか?

 経済学部で学んできたことは、経済学研究科での研究の基礎となりました。今後は、関学の経済学研究科で行ってきた研究を基礎として、さらに発展的な研究を行い、それを社会に公表していくことで、少しでも経済学という学問の発展に寄与し、経済や社会にとって有益な情報を発信していきたいと考えています。

●これから研究科を受験する学生、現役経済学部生へメッセージ

 学生のみなさんには失敗をたくさんしてほしいと思います。もちろんわざと失敗する必要はありませんが、大学生活という特殊な環境の中で、失敗を恐れるあまり、何事も消極的になりチャレンジしないというのはとてももったいないことだと感じています。
 今後の学生生活のなかで、単位を落としたり、バイトで失敗したり、友人とのけんかや失恋といったこともあるかもしれません。これらの経験によって、短期的には落ち込むこともあるかと思います。しかし、学生時代のたいていの失敗は、10年もすれば笑い話になります。また、失敗しないとわからないことは少なからずあります。大事なのは、失敗した後に、失敗した原因を明らかにし、それを繰り返さないために対策を立てることです。また、関学の経済学部では、さまざまな制度やイベントがありますので、チャレンジする機会にも恵まれていると思います。
 学生時代にいろいろなことに挑戦し大いに失敗してください。そして将来、社会に出た時の糧としてください。

●これから経済学部を目指す高校生へメッセージ

 経済学という学問は論理的な思考法に基づいた学問です。論理的な思考というのは、大学生活のみならず、社会に出た時に必須の能力であり、思考能力の養成には、経済学は極めて有益な学問です。
 また、関学の経済学部では、研究演習(ゼミ)の授業が充実しています。ゼミというのは大学のほかの授業とは異なり、少人数での授業となります。ゼミでは、特定の分野の研究のみならず、研究のために情報やデータを収集する能力、研究内容を発表するためのプレゼン能力、研究内容を文章に落とし込むレポート作成能力といった社会に出てからも必要となる能力を伸ばすことができます。また、経済学部では、ゼミの開始が他学部よりも早く、2年生の秋から始まるため、いち早く自分の興味のある専門分野を学ぶことができます。
 関学の経済学部では、現在、関心のある分野が決まっている人は早くから専門分野を学ぶことができますし、そうでない人も、経済学部のカリキュラムは非常に多様な分野にわたるため、自分の学びたいことがきっと見つかると思います。