鹿児島県にてインフラ視察と観光資源調査

[ 編集者:経済学部・経済学研究科      2014年10月6日   更新  ]

鹿児島県にてインフラ視察と観光資源調査_野村ゼミ研究演習Ⅱ

2014年8月27日(水)~29日(金)

「観光立県かごしま」

集合写真

我々が今回行った鹿児島は、『世界自然遺産に登録されている屋久島』、『鹿児島の象徴ともいうべき桜島の火山』、『緑あふれる大地に実る特産物』、多彩で豊かな自然に彩られた個性ある歴史・文化などの観光資源に恵まれている。一方、グローバル化の急速な進展や本格的な人口減少、超高齢社会の到来など、社会のあらゆる面で大きな変革期を迎えており、鹿児島県においても、全国に先行して過疎化や高齢化等が進行し、地域活力の低下が懸念されていた。そんな中、平成22~26年の5年間、県として「観光立県かごしま」という目標を掲げている。

合宿行程

まずは関西から鹿児島までの交通手段。
現地集合のため、Peach・JAL等の航空便、新幹線、JR在来線など自分に合ったアクセス方法を個々人で選択。初日から、とても野村ゼミらしいスタイルでの顔合わせとなった。

 

鹿児島でのほとんどがバスや列車移動。指宿(いぶすき)に行く際には、JR九州によってローカル線に集客する戦略となっている「特急たまて箱」を利用した。
また1日バス乗車券などをフル活用した。普段の生活では決して乗ることのできない一風変わったバスや列車は、観光地のみならず移動時間をも楽しませる由緒ある鹿児島の魅力が、十分に伝わるものだった。外国人観光客とコミュニケーションを交わす機会もよくあり、英語の必要性というものも身に染みて感じた。

 

見学地紹介

①仙巌園
島津家の別邸跡とその庭園である仙巌園、島津家に関する史料を展示する尚古集成館の見学では、南の玄関口といわれた薩摩の歴史・風土にふさわしく、中国文化の影響が十分に見られた。幕末の名君、28代島津斉彬がこよなく愛した篤姫も足を運んだこの地は、平成20年の大河ドラマ「篤姫」の放映により、篤姫ゆかりの地・鹿児島としてのイメージが定着してきている。
②桜島
桜島に行った際には、毎年800~900回の噴火が起きること、その度に桜島から都心に移住する人々もたくさんいることを教えられた。最近、国内で大地震等の自然災害が多発している中、リスクは少なくないはずだが、それでも桜島の美を守ろうとする地元民を通して、我々は県の魅力はその地元民そのものの魅力でもあると実感した。

総括

夕食は鹿児島の郷土料理を舌鼓。桜島遊覧船にて。

夕食は鹿児島の郷土料理を舌鼓。桜島遊覧船にて。

ゼミ合宿前後にオプションで霧島や屋久島で過疎地や離島の視察。
今回のゼミ合宿を通して、卒業に向けてゼミ内の親睦を更に深め、国が誇る自然を体感した。更に、観光地に行く手段(バス・列車・連絡船)や名所を通して、地域間の連携として、地域間をつなぐ交通アクセスの整備・充実は、各地域が相互に補完し合いながら圏域全体の魅力を高め、相乗的に各地域の底上げにつながるものだと学んだ。