留学中の学生インタビュー 永江 克至 さん

[ 編集者:経済学部・経済学研究科       2014年6月7日   更新  ]

永江さん(写真前方中央)

      
  永江 克至 (ナガエ カツシ)
  (経済学部4年生)
  
  【留学先】 
   国立政治大学(台湾)
  【プログラム】
   交換留学(2013年8月~2014年1月)

留学中の喜怒哀楽や困ったことは?

喜びはやはり、たくさんの友人に出会えた事です。中でも私の留学のサポート役として知り合った2人の現地学生とは、その後単なる友人ではなく「家族」のような存在となり、留学中の私の様々な悩みを一緒に解決してくれました。私は留学当初は中国語を全く話せなかったので、友人の数は、台湾人よりいろんな地域からの留学生のほうが多くできました。交換留学期間が終わり、それぞれが母国に帰った今では世界各地に友人がいる状態です。このように交換留学では一つの国へ行っただけで、その国以外のたくさんの人や文化、考え方などにも触れることができます。交換留学の魅力はそんなところにもあるのかもしれません。

環境の変化はもちろんありましたが、それは想定していたもの。特に困ることなどはありませんでした。あるとすれば頻繁に「黒いヤツ」があらわれる寮くらいでしょうか。大の虫嫌いだったため初めのうちは殺虫剤と一緒に寝ていましたが(笑)、何度も見ているうちに、1ヶ月が経つ頃には部屋に侵入してきた「ヤツ」をつかんで外に出せるようにもなっていました。慣れというものは怖いものです。(笑) などと書きましたが、寮については友達とご飯を作ったり、夜中までいろんな話で盛り上がったりと、充実した日々を過ごすことができるので、ぜひ寮に住むことをお勧めします(笑)

友人たちと

留学先できた友人とどのようなコミュニケーションをとっていますか?

私は中国語を現地で始め、何とか英語を挟まずに会話ができるようになり始めたのが帰国の直前という状況だった(かといって英語が当初からできたわけではなく、高校時代は苦手科目の一つでした)ので、「普段は英語を使い、学ぶために英語のうまい欧米人と付き合い、中国語の授業や放課後に台湾人の友達と過ごして中国語を学ぶ」というスタンスをとっていました。しかし欧米人の輪に日本人一人で飛び込むのは中々勇気のいること。特に「台湾」といういわゆる黄色人種国家の中では欧米人たちは一層白人同士での結び付きを強くしていたため、これを壊すのにはかなり苦労しました。具体的な工夫や取組は割愛しますが、突破口の一つは「サッカー」。人生でこれほどサッカーに感謝したことはありません。サッカーのおかげでたくさんの友達を作ることができました。
とはいっても通常の授業やイベント、日本でいうサークル活動など、友人を作る場はたくさんあるので、もしスポーツができなくても問題はありません。ただ、交換留学の場合はイベントやサークル等もすべての情報を自分でつかみ、自分から行動することが前提ですので、その点だけご注意を。

友人とサッカー

1週間の生活を簡単に教えてください。

仲の良い友人と

当然日によって授業の数や時間が違いますが、参考程度に。私はおよそ週20単位(週に中国語15時間、英語開講の専門科目13時間)を履修していました。

■平日
 ・朝6時半 起床:英語学習
 ・9時~18時ごろまで 授業、予習、復習、
  言語交換(台湾人パートナーとの日本語、中国語
  の教え合い)等
 ・18時~ サッカー、友人と遊ぶ、パーティー等
 ・22時~中国語自習

といった形でした。そのほか基本的に毎週金曜日は放課後、友人宅でホームパーティーやイベントなどを行っていました。パーティー等については一見遊んでいるようですが(確かに楽しいのですが)友人の幅を増やすには絶好の場で、そこで意気投合し、一緒に旅行へ、なんてことも。ほぼ毎週あるプレゼンの準備に追われることもありましたが、できるだけ参加し幅広い付き合いができるようにしていました。
土日については、片方を遊びに出かけ、片方を図書館で予復習に使う、といった生活でした。

留学をするために大切な準備は?

やはり語学力は重要ですが、そのほかに特別必要なことはないように思います。しいて言えば「自分を知っておく」ことではないでしょうか。自分がどのような人間で、どのようになりたいのかを留学前から少しでも考えることが留学中の目標、更には帰国後へとつながっていくのではないでしょうか。
海外に行けば環境も大きく変わるため、たくさんの「新しいこと」があふれています。それは楽しい事だけではなく、困難や苦しいことも多くあります。それらすべてに準備し、対応するのは不可能なこと。大事なことはそれらを避け過ごすことではなく正面からぶつかる「覚悟」を持つことだと思います。自分ひとりで新しい環境に飛び込み、困難にぶつかり、悔しさをバネに自分の力でそれを解いていく。交換留学をそのような場にしていってほしいです。

友人と

留学で得たものは?

一言でいうと「もがく力」です。
留学中、様々なことを経験し、その度困難や苦労にぶつかってきました。でも、大事なのは行動して、まずは壁にぶつかる事。壁にぶつからなければ現状否定はできませんし、本当の意味で自分を成長させる事もできません。留学を通して、困難に立ち向かい、何とかそれを乗り越えようと「もがく」ことの大切さを知ると同時に、諦めずに「もがき」続ける気持ちの強さを得られたと思います。

帰国後、留学の経験を生かしてやりたいことは?

目先の事では、中国語学習の継続です。身に着けるスピードが尋常ではなかった分、しばらく使っていないとすぐに抜け落ちてしまいます。先日台湾の友人が日本遊びに来た際にも「下手になった」と言われました(笑)。せっかく身に着けた努力の証をこれからも磨いていきたいです。
「世界で活躍できるグローバル人材へ」とは言いますが、個人的にはその意味は「日本や世界に関わらず自分を熟知し、柔軟に対処しつつ自分の軸をぶらさない人間」なのだと思います。日本で活躍できないなら、それは世界に出ても同じこと。必要なことは足元を見て、今の自分にできることや足りないものを把握し、その中で自分の軸を見つける事なのだと思います。これからの学生生活、そして社会人になる中で、自分の譲れない「軸」を見つけたいと思っています。

集合写真