「われら関学経済人」 武田 志保 さん

[ 編集者:経済学部・経済学研究科       2014年5月12日   更新  ]

~関学経済学部生からのメッセージ~「われら関学経済人」

武田 志保さん (1996年卒)

      
  【卒業年月】 1996年3月
  【名前】 武田 志保 (タケダ シホ)
  【出身高校名】 奈良女子大学附属高等学校
  【研究演習名】 井上 琢智 教授
  【勤務先】 Asahi Holdings Australia Pty Ltd

   ※ 本ページの内容は2014年5月現在のものです。

これまでどんな仕事をされてきましたか?

 大学卒業後は、発展途上国の経済・企業活動発展の側面支援をミッションとする財団法人に入団し、途上国の公務員および企業経営者向けの経営セミナー・トレーニングコースの企画・運営に携わりました。そのうち、海外で働きたいという気持ちが大きくなりシンガポールに渡りました。シンガポールでは、トヨタ自動車のアジア太平洋地域事業統括会社で渉外・広報のポストを得ることになり、域内の自動車関連ニュースの編集や、同社がスポンサーする域内の社会貢献活動事業の選定・モニタリング・活動報告書の作成などに携わりました。その後、三菱東京UFJ銀行シンガポール支店での翻訳・通訳の仕事に転職し、東南アジア各国の経済・産業レポートの翻訳・通訳に従事しました。シンガポールで出会った夫との結婚を機にオーストラリアに渡り、当時、日本のアサヒビールが買収したシュウェップスという飲料会社に役員秘書として採用されました。その後、2011年にアサヒのオセアニア事業統括会社としてアサヒホールディングス・オーストラリアが設立されたのを機に、同社に移籍となり、現在社長の秘書をしています。

経済学部ではどんな学生でしたか?

 私は教職課程もとっていたので、1~2年生の間は、朝から夕方まで授業はびっしりで、さらに2つの部活をかけもちしていたため、目が回るほどの忙しさでしたが、楽しく充実した毎日を送っていました。ゼミは歴史的・思想的なことを探求するのが好きだったので、井上琢智先生のゼミに入りました。先生のゼミ、そしてお人柄のおかげで、自分の力で自分なりに考えるということ、思考に柔軟性を持つという重要なことを学びました。ゼミ生同士も仲が良く、ゼミ合宿に出かけては夜遅くまで就職や悩み事について話し合ったことは、今では良い思い出です。また、私は英語が好きだったので、神崎先生の授業をいつも楽しみにしていました。4年生ではアメリカへの交換留学の機会を得てカリフォルニア州のパシフィック大学で9ヶ月間を過ごしました。英語での授業に悪戦苦闘しつつも、初めての海外生活となるこの9ヶ月間は、何もかもが新鮮で面白い毎日でした。この時に、自分とは異なる文化・社会バックグラウンドを持つ人々と交流する楽しさを経験したことが、それまでぼんやりと思い描いていた「グローバルな舞台で働きたい」という気持ちを更に強くしました。

今の経済学部生にメッセージをお願いします!

 「自分が将来何をやりたいのか、どういった職業につきたいのか分からない」と悩んでいらっしゃる方にお勧めしたいのが、とりあえず少しでも興味のあること・やっていて楽しいと思えること、チャンスが与えられたことをやってみるということです。私は井上琢智先生のゼミで、そのようにアドバイスいただき、社会人になって約15年が経った今、改めて本当にそうだったなぁと思います。頭の中でいろいろ考えるより、実際の体験や人との出会いの中でより具体的にやりたいことが見えてきたり、機会に恵まれたり、また異なる分野で取り組みたいと思うことが出てきたりするものです。もし幸いにもやりたいことがはっきりしている方は、迷わずそれに向かって頑張ってください。また、今は即戦力を持つ人材がより一層求められる傾向にあることを肌身で感じています。一旦社会人になると、なかなかまとまった時間をとることが難しくなってきますので、もし興味のある分野で取得できる資格などがあれば、学生時代に取っておかれると求職活動にあたって有利になるとか思います。

これから経済学部を目指す高校生にメッセージをお願いします!

 私が高校生の頃は、発展途上国と関わる仕事がしたいという夢があり、発展途上国経済を学びたいと思い、経済学部に入学しました。しかし、入学後は経済学の起源や変遷に興味を持つようになり、経済学史を勉強しました。卒業後初めての仕事では、以前からやりたかった発展途上国支援の仕事に関わりましたが、その後いろんな人との出会いや機会に恵まれ現在に至っています。
 その時々に幸運にもチャンスが与えられたことをやってきた私ですが、経済学部での4年間で身に着けた知識・考え方というのは、世の中の大きな流れ、経済のグローバル化・ネットワーク化、お金の流れ・仕組み等々を捉えるのにいつも礎として私を支えてくれました。高校生の皆さんは、まだ何となく経済学部がいいかな~とぼんやりと進路を描いていらっしゃる方もいるかもしれませんが、社会人を経験した今、経済学部での学びが一人の個人としてまた社会の一員として自分を形作り、成長させてくれたと、経済学部の教授陣、そして友人たちに心から感謝しております。