学生レポート_出崎 絢香さん

[ 編集者:経済学部・経済学研究科       2014年4月18日   更新  ]
学生リポート

第9回 卒業を迎える4年生から_2014年3月18日

出崎 絢香さん

【卒業年月】 2014年3月
【名前】 出崎 絢香  (デサキ アヤカ)
【出身高校名】 兵庫県立神戸高等学校
【研究演習名】 小林 伸生 教授
【就職・進学先】 株式会社阪急交通社

「よく学び、よく学び、よく遊べ」-出﨑 絢香

小林 伸生ゼミ

卒業するにあたって、“同窓会賞”をいただいた御縁で、経済学部の学生リポートに投稿させていただきました。依頼のテーマは「大学生活における勉強・ゼミ活動について」。私の経済学部生としての4年間を振り返りながら、何かメッセージを残せればと思います。

このテーマを聞いた時、真面目なことを言わなければならないのかと悩みました(春休みで遊び呆けていた時期でもあったので…)。大学生活を改めて振り返ってみると、生真面目に過ごしてきたわけでは決してありませんでした。大きな声では言えませんが、テスト直前になって友人に泣きつくことや、1時限目の授業があるのに朝起きられず、こっそり教室に入って端っこに座ったこと、自主欠席を決めたことも割とありました(ごめんなさい)。

こんな私ですが、大学生活をはじめるにあたって目標としたことがあります。それは「時間を無駄にしないこと」です。振り返ってみるとあっという間の4年間でしたが、1年生のころは社会人になるまでの4年間がとても長いように感じていました。高校生までとは異なり、決められたスケジュールがほとんどなく自由に過ごせる一方で、何もしないこともできる4年間。その中で、この目標の意味は、少なくとも決められたことはきちんとこなそうという、どちらかといえば消極的な目標設定でした。さらに、その目標の中で、履修登録した授業の単位は絶対に落とさないこと、授業には極力出ること、という小さな目標も立てました。文章にして書きだしてみると、小さな目標で、書くのも恥ずかしいくらいです。ただ、やると決めたなら全力で最後まで。気の置けない友人たちと時に競い合い切磋琢磨しながらも、この4年間を過ごすことができました。

大学生活で一番力を注いできたことは何かと思い返すと、やはり2年半のゼミ活動です。私は小林伸生ゼミ(産業構造論)に所属しています。このゼミのモットーは「よく学び、よく学び、よく遊べ」。勉強も遊びも何事も全力で。小林ゼミでの2年半はまさしくこのモットーのどおりで、充実していて、何かと忙しい時間を過ごしました。特に3年生の時は共同研究にディベート関関戦などの行事が重なり、いつも発表日前日ぎりぎりまで話し合いをしてきました。もっとうまく進めることができないのか!と思うこともありました。研究活動やディベートなどは真剣に。その打ち上げや合宿などは全力で遊ぶ。オンとオフの切り替えを繰り返しながら、すべてを思い切りやりきることができた充実した時間でした。いろいろなことがありすぎて、ここでは書き出すときりがありません。思い返すと、その時は大変で、もどかしかったり、いらいらしたりしていた時間でさえも、貴重な経験だったんだと振り返ることができます。

大学4年間の学生生活の過ごし方は人それぞれです。部活動・サークルに力を入れること、アルバイトに力を入れること、どのようなことをしても自分の経験として、糧となると思います。そんな中で、大学生しかできないこととして、敬遠されがちな勉強やゼミ活動とも真剣に向き合ってきたことは本当によかったと思います。就職活動の時にも、近年は大学の学業成績が考慮されるようです。そのためにというわけではありませんが、一つのことに集中するだけでなく、様々な経験をする。そのうちの一つとして、おそらく生涯で最後であろう授業を受ける機会を有効活用してみてほしいと思います。

大したことが言えるような大きな活動や成果を残してきたというわけではありません。ただ、やるべきことをきちんと意識してやっていく。それだけでも、ただただ流されていく時間とは違った発見があり、それが私自身の中での経験値になった4年間であったと思います。社会人になっても関学での4年間を糧にさらに成長していきたいです。在学生のみなさんも残りの時間はあっという間です。小さな目標を立て、素敵な大学生活をお送りください。

卒業式後に小林ゼミの仲間と先生と

卒業式後に小林ゼミの仲間と先生と