学生レポート_江木 洋介さん
第1回 卒業を迎える4年生から_2014年1月21日
【卒業年月】 2014年3月
【名前】 江木 洋介 (エギ ヨウスケ)
【出身高校名】 大阪府立岸和田高等学校
【研究演習名】 利光 強 教授
【就職・進学先】公認会計士
「公認会計士への道のり」-江木 洋介
私の学生生活は公認会計士を目指し勉強をし続けた4年間でした。2013年8月末にあった公認会計士の試験に合格し、この春から公認会計士として働きます。
はじめに、このように経済学部の公式FBに取り上げてもらえる機会を与えてくださったことに感謝します。この学生レポートを読み、一人でも多くの方が、公認会計士に興味を持ってくれれば幸いです。
まず、関学には会計系を扱う商学部があるのにもかかわらず、経済学部生として何故会計士を目指したのか?という疑問を持つ方がいると思います。私は「日本経済」に関わる仕事がしたいと考えて、経済学部に進学しました。ですが、大学生活が始まり、実際に経済学の中身に触れるにつれて、自分自身が思い描いていたものとのギャップを感じるようになりました。本当に自分が学びたいことは何なのかを考え抜いた結果、公認会計士という職業に出会いました。公認会計士とは財務諸表(財務諸表は企業の経営計画に影響を与えるのみではなく、投資家の投資の判断材料になり、財務諸表に虚偽があれば、日本経済に大きな影響を与えてしまいます)の適正性・適格性・妥当性等を判断するという特殊な技能を必要とし、社会から信頼される責任の重い職業です。その経済に与える影響の大きさ・責任の重大さに惹かれ公認会計士を目指しました。
専門学校での勉強はとにかく辛かったです。私は周りと比べて早期に勉強し始めました。そのため、はじめは時間に余裕があり、大学生活とも両立できました。しかし、カリキュラムが進むにつれて地獄が始まりました。早朝ミニテスト(以下、アクセス)は、成績上位者の名前が掲示板に載りますが、私は早期から勉強しているにも関わらず、計20回あったアクセスに1回も名前が載ることができませんでした。また、全国答案練習会では多くの優秀者の名前が載りますが、それにも載ることができませんでした。なかなか自分の勉強の努力が成果に結びつかなかったのです。しかし、それでも諦めず、必死に断固たる決意で自分の目標に向かって努力しました。2012年の7月からはほぼ毎日12時間予備校で勉強していました。結果として、短答式試験(一次試験)、論文式試験(二次試験)にストレートで合格しました。
勉強仲間の存在はかけがえのないものでした。やはり、長い期間勉強をしていたので、モチベーションの低下、時には逃げ出そうと思うときもありました。しかし、仲間どうしで分からない問題を考えあったり、成績を競いあって一喜一憂したり、飲みに行って成績について相談したりしました。仲間全員が会計士試験を合格したわけではないですが、これから一生付き合っていく仲間であり、人生において宝物だと思います。
今後の目標としては、公会計に携わり国や地方公共団体の会計適正化に貢献することが目標です。まだ、国や地方公共団体のほとんどは単式簿記で会計をやっており、支出の額と収入の額しか把握していないのが現状です。複式簿記を導入すると、その支出や収入の内訳を明瞭にすることができ、それの導入に貢献したいと思っています。