“仕事とは何か” “働くとは何か”を考える -栗田ゼミ 特別講演会-

[ 編集者:経済学部・経済学研究科   2013年11月21日   更新 ]

岩田 修一 氏(株式会社サステック 代表取締役社長)

株式会社サステック 代表取締役社長 岩田 修一 氏

株式会社サステック 代表取締役社長 岩田 修一 氏

栗田匡相ゼミでは、通常の授業とは別に、企業の方をゼミにお招きし、“仕事とは何か”“働くとは何か”など、社会の動きや社会人のリアルを学生に伝え、学生生活に対する気づき、ライフデザインの設計を早い段階で促すための講演会を開催しています。

11月19日(火)にあった授業は、特別講演会として、鉄を専門的に扱う専門商社で、加工技術を生かし、お客様のニーズに応じた形で製品を国内・国外に提供している、株式会社サステック(三菱商事より出資)より、代表取締役社長・岩田修一氏にお越しいただきました。“鉄”を扱う仕事に対して、自負とプロ意識を持って取り組む岩田氏の話に、ゼミ生は目を輝かせながら聞き入りました。

岩田氏はまず、ご自身の就職活動を振り返り「海外を舞台に働きたい」という夢を実現させるために学生時代に力を入れたことを紹介。結果、三菱商事に入社できたときの喜び、また、社員に2割増しの能力を要求することで、社員の力を伸ばしていく風土があることについてお話しいただきました。

また、通算7年間にもなるアメリカ駐在時、現地で手先の不器用なアメリカ南部の労働者へ、言葉の壁に苦戦しながらも線材加工工場の技術教育をしたことも紹介。帰国後は、国内での鋼材の加工・流通に携わり、現在のサステックに出向するまでをご説明いただきました。

鉄の世界で活躍されてきたことから、“安いが錆に弱い鉄”と“高いが錆に強いステンレス”の特徴を例に挙げ「物にはそれぞれ役割がある。その役割をどう生かしていくか考えることが面白い。与えられたものをどう面白くするかは自分の能力次第。与えられる前に好きなものを見つけていく方がもっと面白い」と岩田氏。講義の最後には、「何かを得ようとするとき、犠牲はつきもの。犠牲にした分、成果を上げなくてはならないし、周りの人たちへの感謝の気持ちを忘れないようにしてほしい」とメッセージをいただきました。