留学中の学生インタビュー 伊藤 風太 さん

[ 編集者:経済学部・経済学研究科      2013年1月30日   更新 ]
伊藤さん(写真右端)

  伊藤 風太
  (経済学部2年生)
  
  【留学先】 
   オスロ大学(ノルウェー)
  【プログラム】
   交換留学(2012年8月~2013年6月)

留学中の喜怒哀楽や困ったことは?

ノルウェー人が作ったお寿司

ノルウェー人のルームメートにお寿司のつくりかたを教えてもらったこと!おかしいですね(笑)私は何のアイデアもなかったので。いつもすごく美味しいのでどちらが日本人?といった感じです。寿司はノルウェーのどこでも食べられます。私の思った以上に世界に浸透していました。後は、何人かのルームメートの横で日本から持ち込んだカップ麺を食べた時に、いっせいにみんなに笑われました。ラーメンを食べる時の豪快な音は海外では受け入れられないようです。あの瞬間は今でも忘れません。でも、外国人がお箸を使うときに、すっごく苦しんでいるのをみると、かわいくていつも笑ってしまいます。怒ったこと・困ったことは店員さんの態度が悪いこと。ひどい!日本のサービスレベルの高さには本当に感心させられます。そしてノルウェー寒い!ー22℃が私の記録です。哀しいのは友達・ルームメートとの別れ。留学には出会いと別れがつきものです。1セメスター終了後、多くの友達が帰国してしまいました。また私が帰国するときを想像するだけで、胸がグッとなります。日本にいては経験できないことばかりですね。

留学先できた友人とどのようなコミュニケーションをとっていますか?

毎日が驚きと発見の繰り返し

留学ならではと思うのは、お互いの国について話し合うことだと思います。毎日が驚きと発見の繰り返し。日本の文化を誇りに思うこともあるし、他国の文化に感心することもある。もちろんがっかりすることも。自分の国について話すときは誰でも熱くなります。この異文化コミュニケーションによって、世界を見る目や日本を新しい視点から見る目のほか、多様性に対応する協調性が身につきました。また、簡単な挨拶や面白いフレーズをそれぞれの言語で教えあったりもします。留学中は新しいことに積極的にアタックしてください!もちろん、日本にいる時のように一緒に勉強したり、ご飯を食べたりとノーマルなアクティブィティも楽しんでいます。他の留学生との関わり・コミュニケーションは留学の本当に大切な部分を占めていると強く思います。

1週間の生活を簡単に教えてください。

記念写真

<月曜日~金曜日>
朝7時30分起床。8時~9時までは英語の勉強を兼ねて「CNN student news」を毎朝見ています。TVがないので、ニュースをみるという習慣はとても大切です。その後、授業がある日は大学に行きます。だいたい平均週に90分6コマ(レクチャー+セミナー)というのがノルウェーでは普通です。コマ数だけ見れば、えっ少なっ?と思うかもしれませんがリーディングの量は膨大。プレゼンなんかも絡んでくると忙しいです。授業がある日もない日も、昼間はリーディングをこなしたり、英語を学習したりしています。 夜は私の好きな時間。インターナショナルなルームメートと一緒にご飯を食べたり、友達の部屋に遊びにいったり、パーティをしたりと充実してます。ルームメートは家族みたいに仲がいいですよ!早めに勉強をすませ、後はたくさん遊び・話すのが私のスタイルです。

クルーズ

<週末・冬休み>
週末は時間があるのでショッピング・映画に行きます。ノルウェーならではというのが、夏はハイキング・バーベキュー(美しい自然がいっぱいです!)冬はウィンタースポーツをしたりといった感じです。またヨーロッパ各地への旅行は留学生にとって大切ですね。私はヨーロッパ5か国とノルウェー北部へのクルーズに行ってきました!!たくさんの思い出がありすぎて、振り返るのも大変です(笑)

留学をするために大切な準備は?

Friday night

日本でできるだけ語学力を磨いておくことは言うまでもないです。スタート地点はいつでも大切。また専門科目を英語で学ぶのは想像以上にハードなので覚悟しておいて下さい。しかし、1番大切なのは、しっかりとした目標・計画・覚悟を持つことです。この留学で何にチャレンジし・何を達成したいのかを思い描き・整理しておく。そうすれば、気持ちが落ち込んだ時にも支えてくれるものになるし、高い壁や語学力の問題だってなんてことはないです。私自身、留学中にふと自分の目標を振り返り、達成しているのを感じると、もっと頑張ろう!という気になります。そして時間の大切さを認識し、精一杯楽しんで下さい!余裕があれば、日本の文化や料理を勉強しておけばどこかで助けになります。

留学で得たものは?帰国後は、その経験をどういかしたいですか?

友人の家族と

まとめてしまえば「新しい自分」。自分自身いろんな面で成長しています。まず大きなことは、視野が広がったこと。留学前は日本からの視点だけしたが、今は世界を中心にした視野で物事を考えることができるようになりました。そして、異文化・新しいことへの適応力・多様性を受け入れる協調性。今後の人生で、新しい環境に身をおくことがあっても、それを乗り越えられるだけの力が今はあります。また海外で「自分らしさ」「ありのままの自分」が通用するんだという自信もつきました。次に忘れてはならないのがもちろん英語力・コミュニケーション力。努力してきたことが少しずつ力になっています。英語を話すことを楽しめるようになりました。海外の学生の勉強に対する姿勢をみたことで大きな刺激をうけたことも事実です。最後にこの留学生活で得た友達。本当に大切な。留学後はもちろんこの関係を大切にしていくつもりです。世界中に繋がるこのネットワークは一生の財産です!

まず残りの大学生活でやりたいなと思うのは、学内の留学生と積極的に関わること。オスロ大学では在学生と世界各国からの留学生の交流が盛んです。いずれにせよ、英語力をキープ・向上させるためにも留学生と関わることを目標にしたいです。そして友達や経済学部の学生に留学の素晴らしさを伝えることも私の使命です。日本にドイツ人のお友達が遊びに来てくれる予定なので、今度は私が日本を紹介してあげたいと思います(冬休みにドイツに遊びにいってきました)。視点を変えて将来についてですが、やはりこの留学でさらに海外に出たいという思いが強くなりました。このグローバルな時代の中で外に出ずにはいられないです。海外でもう1度勉強したい!という考えもあり、就職するか海外の大学院に行くかは両親や先生と相談したいと思います。この留学中に学んだ、経済学を含めた開発・貧困・グローバル化・環境・エネルギー問題に興味があるので自分の専攻を今後の学びで深めていきたいと思います。留学でいろんなことを吸収し成長した私が、どのように日本で活躍できるか私自身本当に楽しみです。

ノルウェーの景色