2012.10.28.
「われら関学経済人」 小川 武志 さん

【卒業年月】 2008年3月
【名前】小川 武志 (オガワ タケシ)
【出身高校名】大阪府立住吉高等学校
【基礎演習名】 藤田 友尚 教授
【研究演習名】 野村 宗訓 教授
【勤務先】 YKKビジネスサポート株式会社 経理業務部 AP経理業務グループ

※ 本ページの内容は2012年10月現在のものです。

これまでどんな仕事をしてきましたか?

入社後4年間は建材事業を主に行っているYKKAP(株)配属となり、名古屋で債権審査、与信管理業務を担当してきました。債権審査、与信管理とは、「この企業と取引をしても大丈夫なのか」ということや、この企業とはいくらまで取引を増やしても大丈夫なのか(不良債権が発生しないのか)という判断を取引先ごとに設定、定期的に見直すことをいいます。私はAPの主要取引先である、ゼネコン、ハウスメーカー、地場販売店などの財務内容を分析、検討し取引可否判断を行ってきました。信用不安のある先については営業がいくら売りたいといっても『取引不可』と厳しい見解を述べるときもありますが、なぜ取引できないのか論理的に説明し、相手に納得してもらえるよう心がけてきました。意見の相反する相手に対し、自分の主張をいかに伝えるかを試行錯誤し続けた4年間だったと思います。また5年目となった現在は富山県の黒部に異動になり、AP全社の経理業務の効率化を図る、業務標準化プロジェクトを担当しております。これまでとは全く違う業務内容になりますが、上記4年間の経験を糧に日々精進しています。

経済学部ではどんな学生でしたか?また、どんなことを学びましたか?

とりわけ大きな業績を上げたわけでもなく、いわゆる『学生らしい学生』だったと思います。大学に通って授業を受けるものの、気が乗らなければサボって中央芝生で友人と喋り、そのまま梅田や三宮に遊びに出かけていました(でも単位はしっかり取っていました)。長期の休みには青春18切符を使って鈍行の旅に出たり、冬は趣味であるスノーボードをするため雪山にこもったりと、あまり勉強したという記憶はありません。 そんな私ですが学内のゼミ活動は出席率よく参加してました。特に印象に残っているのが他ゼミ・他大学とのディベートです。毎日夜遅くまで同じゼミのメンバーとミーティング、打ち合わせを行い、また相手方との事前の定義決め交渉など入念に行い、本番に望んでいたことを覚えています。経済学の専門性や本番での勝ち負け以上に、他人の意見を聞き、その意見を取りまとめ、また相手方との事前交渉でいかに自分たちに有利に話しをすすめるかといったことを、ゼミで学んだと思います。現在の仕事柄、他部署と交渉することが数多くありますので、そういった経験が今でも役立っています。

今の経済学部生にメッセージをお願いします!

興味のあることを好きなだけ取り組んでもらえればいいと思いますが、その中でも特に人を巻き込んで、人を動かすような経験をしてほしいです。おそらく関学経済学部生の大多数は、数年後就職して企業や公務員など組織の中で働くことになるかと思います。営業、人事、経理など職種は多岐に渡るかと思いますが、どんな職種であれ、自分ひとりの力だけでは仕事はできません。年齢も考え方も異なる多くの人と関わりながら進めていくことになります。そういった場面で、学生時代の経験は必ず活きてきます。私自身はそれを主にゼミで経験しましたが、クラブ・サークル、ボランティア、アルバイトなど何でもいいです。また、経済学部にはゼミ活動以外にも、海外留学制度、エコゼミをはじめ、そのような経験ができるプログラムがたくさん用意されています。楽しいことばかりではなく、難しく、失敗することもあるかもしれません。けれども失敗できるのは学生のうちだけです。失敗を恐れず、貪欲に挑戦してもらいたいです。

これから経済学部を目指す高校生にメッセージをお願いします!

正直に言いますと、私が大学受験をした時、関学経済学部は第一志望ではありませんでした。第一志望に落ちたことにより進路に迷い悩みに悩んだ結果、選んだ大学・学部でした。ただ、卒業した今となっては、関学経済学部を選んだことは間違いなかったと言い切れます。専門性の高い授業が揃っているので勉強に没頭するも良し、留学制度を利用して海外を知るも良し、ゼミ活動を通じてディベートの鬼になるも良し、学部外でも、クラブ・サークル活動やボランティア活動を充実させるも良し、何でもできる環境が揃っていると思います。また、それらを通じ、個性的ですばらしい友人たちと知り合うことができます。私は就職した今でも定期的に連絡をとったり、会ったりする友人が何人もいます。それが私が関学経済学部を選んだ得た最大の財産です。是非みなさんも学生生活を通じ様々な経験し、すばらしい人に出会ってもらいたいです。