2012.04.17.
「われら関学経済人」 西嶋 昌太郎 さん

【卒業年月】 2009年3月
【名前】 西嶋 昌太郎 (ニシジマ ショウタロウ)
【出身高校名】 大阪府立大手前高等学校
【基礎演習名】 田村 和彦 教授(現在国際学部)
【研究演習名】 平山 健二郎 教授
【勤務先】 新日本製鐵株式会社 広畑製鉄所 総務部経理グループ

※ 本ページの内容は2012年4月現在のものです。

これまでどんな仕事をしてきましたか?

入社後、経理グループに配属となりコスト計算を行う担当となりました。日々製造される鉄の製造コストを分析し、更なるコスト改善のポイントが無いかを検証した上で、それらの分析・検証結果を元に実際に工場で働かれている方々と議論をし、操業改善に繋げるといった業務を行ってきました。その後(現在)は投融資(設備投資)を行う担当となり、限られた会社資金をよりメリットの高い案件へ投下すべく、マーケットリサーチや設備投資案件の精査を行っています。 鉄鋼業は「装置産業」と呼ばれる程一つ一つの設備が非常に大きく、一件の投資案件だけでも数億円規模に達します。それだけに設備投資判断は会社に与える影響も甚大で、判断責任も求められますが、当社では私のような入社年次が浅い社員でもこういった業務に携わることができ、日々やりがいを感じながら仕事をさせて頂いています。また設備投資というものは基本的に同じ案件が二度と無い為、それぞれの案件に対する思い入れも強く、晴れて完成したドデカい設備を目の当たりにした際は毎回感慨深く、それまでの苦労もすべて報われた気持ちになります。

経済学部ではどんな学生でしたか?また、どんなことを学びましたか?

研究演習のクラス(ゼミ)でゼミ長を務めていました。ディベートを活発に行うゼミでしたので、ゼミ長としてディベート議題の決定や当日の進行スケジュールの作成、相手ゼミとのやり取り、ゼミ内の取りまとめから当日の運営まで、様々な調整業務に取り組んできました。また、いざ自分が出場するとなると「感情論ではなくキチンと相手を"論破"しよう」とゼミの仲間と共にひたすら理詰めを行いました。ディベートを繰り返す中で感じたことは「結果よりもプロセスが大事」ということ。今から思えばディベート本番当日に発言していた内容など学生視点の甘い意見に過ぎなかったと感じますが、本番に向けゼミの仲間たちと様々な意見をぶつけ合った事が非常に勉強になったと思っていますし、その中で学んだ"世の中の事象には必ずメリット・デメリットがあり、そのひとつひとつを「なぜ?」を繰り返しながら紐解くことで物事の本質を探る"という思考プロセスは社会人となった今でも非常に役立っています。元々理屈っぽい性格にさらに拍車がかかったと言われますが(笑)、関学経済で取り組んだディベート活動は社会人生活における財産になっています。

今の経済学部生にメッセージをお願いします!

関学の経済学部は本当に伝統ある学部であり、卒業後社会で活躍されている方々が非常に多くいらっしゃいます。また、このような先輩方は総じて関学を愛しておられ、関学出身の後輩を非常に可愛がって下さいます。私も元々関学経済が大好きでしたが、社会人になり関学出身の先輩方に会うことにより一層母校を愛する気持ちが強まりましたし、自分もまた良き関学経済のDNAを引き継ぐべく、いち卒業生として努力をしています。在校性の皆さんにもそういった伝統を感じて頂き、皆さんもまた「やっぱり関学経済の人はすごいなぁ」と後輩に憧れられる人間になれるよう、是非関学経済学部に多大なる愛情とプライドを持って頂き、今後の学生生活を送って頂ければと思います。

これから経済学部を目指す高校生にメッセージをお願いします!

経理という仕事柄、経済情勢やマーケットを調査することも多いですが、そういった時にはやはり関学経済学部で学んだ知識が非常に役立っています。また「経済」というとたいそうなようにも聞こえますが、「経済」とは経理のような専門職でなくとも人間生きていれば必ず密接に関わりを持つ極めて身近なものです。関学経済学部ではそういった「経済」をよりおもしろく、より身近に感じさせてくれてくれる授業が多く、非常にためになります。そして何より関学経済学部での一番の財産は人間関係です。大学時代に出会った友達・先生方とは今でも関係が続いています。お互い社会人ですのでそう頻繁に会うことはできませんが、仕事で行き詰まった際に相談に乗ってくれるのも、失敗して凹んだ時にお酒を飲みながらバカ話で盛り上がってくれるのも、最後いざという時に頼りになるのはやはり関学時代の人間関係であると今になって痛感しています。幅広い知識、素晴らしい人間に出会うことができ、在校中のみならず卒業後も「ここを卒業して良かった」と本気で思える関学経済学部の門を叩かれることを是非皆さんにもお勧め致します。