フィールド調査から学ぶ開発経済学とベトナムの現状(栗田ゼミ)

[ 編集者:経済学部・経済学研究科      2011年10月19日   更新 ]

フィールド調査から学ぶ開発経済学とベトナムの現状

開発経済学を主専攻とする栗田ゼミでは、毎年3年次に、途上国の実情を学ぶために、アジアの国々を訪れ、農村でのフィールド調査を行います。今年は、日本学生支援機構 平成 23 年度留学生交流支援制度(ショートステイ,ショートビジット)プログラムの助成を受けて、2011年7月末~9月中旬にかけてベトナムのベンチェ省、ホアビン省で、貧困状況や労働移動などに関する農村調査をおこないました。(この調査の実施に際しては、NPO法人Seed to Tableと活動地の皆さんに大変お世話になりました。本当にありがとうございました!)

また、このプログラムでは、単に途上国を訪れるというだけではなく、現地の大学(ハノイ人文社会科学大学、ホーチミン市立大学)に通う大学生や教員との交流・議論を行ったり、現地の日系企業訪問、枯葉剤被害で苦しむ人々が暮らす施設訪問、など、幅広い学習・研究の機会が提供されています。これは、本学が人材育成目標として掲げている「"Mastery for Service"(隣人・社会・世界に仕えるため自らを鍛える)を体現する世界市民」の育成を図ることにつながっており、とりわけ本プログラムの目標は、国際的な視野を有し、高度な能力を有したグローバル人材(主に国際開発の場で活躍できる人材)を育成するために行われています。

是非みなさんも栗田ゼミの一員となり、途上国で暮らす人々とのふれあいを体験してみてください!
 

中須賀麗菜さん

今回、栗田ゼミのショートステイ・ショートビジットプラグラムに参加し体験期をルポしてくれるのは、、、
中須賀麗菜さん(3年生)です。

渡航前、とにかく衛生面の問題から病気にかからないか心配でした。実際、現地ではお腹を壊してしまいましたが、帰国してすぐに治ったので、問題はありませんでした。現地では、英語のみを使用し、農村では英語が通じないので、現地のベトナムの大学生に通訳となってもらい、コミュニケーションを図りました。

村の人達と栗田助教と記念撮影

農村調査で、「夢は何ですか?」という質問があったのですが、予想ではみんなが「お金持ちになりたい」と言うのではないかと思っていました。確かにその答えもありましたが、「自分がお金持ちになれるのは遠い遠い未来のことで、生きている間は無理かもしれない。だから、家族みんなが仲良く健康でいられたらそれでいい。そして、私の家は山の上にあるのでもっとみんなが来やすくできるように、道路を舗装したい」という答えに、感銘を受けました。これらの言葉に、嘘はないと確信できたし、他者への思いやりが十分に感じ取られたため、とても印象に残っています。

村の子供達

ベトナムの学生は、例え都会の子でも、そして成績が優秀でも、日本へ来ることは金銭面からではまずむずかしく、一生かかっても来られない人がいるということを聞いてカルチャーショックを受けました。
ベトナム人は真面目で、優れた人がたくさんいるように思え、きっと日本人を超えた逸材を持つ人はたくさんいるのにもったいないと思いました。だから、今回このようにベトナムへ行けたこと、そして旅行好きな私にとって、どこかの国へ旅行に行けることってとても恵まれているし、そういった環境に感謝すべきだと思いました。

プログラム中の風景

プログラム中、ゼミ仲間と60家庭もの農村調査を終えたことがまず第一の達成感ですが、その他にも、発展途上国という地で10日間、特に大きな病気や怪我、トラブルもなくみんなで過ごせたこと。そして、足場の悪い道や川をまたぐことが何度かあったのですが、ゼミ仲間が手を差し伸べて助けてくれたことに一番感動しました。

ホアビン省の風景

帰国後、まず何よりも先に、英語力の向上を図りたいです。私はシャイで、人前で英語を話すことがすごく嫌だったのですが、なんとかして話さなければ、伝えなければどうにもならないという場面に直面しっ放しで、克服することができました。しかし、自分の伝えたいことが伝えられない、そして重要だと思うときに聞き取れず、歯がゆい思いをたくさんしました。
そして、私たちが今回見たものは全てまぎれもない現実。都会と農村との格差、生活水準の低さ、それでも幸せそうにやっている人たち。私が出来る支援とは何なのか、しっかり考えていきたいです。