「われら関学経済人」 岸田 浩志 さん

[ 編集者:経済学部・経済学研究科       2011年4月1日   更新  ]

岸田 浩志

【卒業年月】 2004年3月
【名前】岸田 浩志 (キシダ コウジ)
【年齢】 29歳
【出身高校名】私立関西学院高等部
【研究演習名】桑原 秀史 教授
【勤務先】 丸紅株式会社 食品流通部 流通推進課

※ 本ページの内容は2011年3月現在のものです。

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これまでどんな仕事をしてきましたか?

 当社は、様々な海外の企業に出資し、海外での事業を展開しています。私の所属する部署でも、東南アジアの食品企業に出資し、海外事業を展開しており、当該事業に関連した業務を行っています。
 会社のお金を使って出資をするので、出資する前に会社に対し、出資先企業がどのように成長していくのか等々の事業計画を示し、会社から出資の許可を受けなければなりません。よって、この事業計画通りに出資先企業が成長しているか常に確認していく必要があります。また、原料納入、海外への輸出拡大等、商社ならではの視点から、出資先企業の業績に貢献できることも多くあります。このように、出資先企業がしっかりと成長できるよう、様々な角度から出資先企業を支える業務を現在行っています。
 現在、日本の食品市場は、人口の減少、少食化により、今後大きな成長が見込みにくい状況にあります。当社の食料部門は、国内での取組は当然、今後も力をいれて取り組んでいきますが、海外、特に今後伸びゆく、東南アジア、さらには、中東、アフリカでの取組にも、より力を入れて取り組んでいく方針を打ち出しています。このような、会社として重点分野の業務に関われることにやりがいを感じますし、東南アジアの食品市場を実際に見ることによって、秘めたる可能性を感じ、やってやろうという気になります。東南アジアでの当社の取組の規模を、東南アジアの成長以上に大きくすることが、今の目標です。
 また、当社が東南アジアの各企業と組み、現地の成長に寄与することで、「丸紅がきてくれてよかった。丸紅に感謝している。」と現地方々に喜んでもらえるようにしたいと思っています。

経済学部ではどんな学生でしたか?また、どんなことを学びましたか?

 マクロ経済、ミクロ経済を中心に授業は比較的よく受けていた方だと思います。また、為替ってそもそも何なのか、株価は何を理由に決められるのか等の日々の素朴な疑問も解消できるよう、先生によく質問していました。また、語学や簿記等、社会人になってから基本動作となることにも、力をいれて取り組みました。
 部活動では、準硬式野球部の活動に打ち込みました。自分が思いっきり野球をできるのは、この4年間しかないと思い、高校時代よりもよく練習しました。ハードな練習を自分に課すことで、自然と結果もでるようになりました。結果がでるようになると、もっといい結果が欲しいと思うようになり、さらに練習するという、非常にいいサイクルで野球に打ち込むことができ、4年間で完全燃焼することができました。

今の経済学部生にメッセージをお願いします!

 関西学院大学は、学ぶ気のあるものにとって、いかなる学びの場をも提供してくれる大学だと思います。特に、経済、金融等々、社会にでて役に立つ知識が学べる学部だと思います。とりあえず経済学を学んでおけばいいか、という考えのものには、何も手助けしてくれない厳しい学部でもあると思います。社会人になって、あの授業を受けておけばよかった、もっと勉強すればよかったと思うことはたくさんあります。ついつい単位をとるための履修をしていませんか。きっちりと4年間で卒業することも大切ですが、社会人になって役に立つ知識を今のうちからしっかり身につけておくと、社会人1年目からいいスタートダッシュがきれます。しかし、実際に社会で働いてみないと、どの科目が役にたつかはわからないものです。そういう時は、積極的に先生や先輩に聞けばいいと思います。学生は学ぶ立場にあるわけですから、わからないことは何でも人に聞くようにして下さい。社会人になると、そう簡単には人に聞けなくなります。一番怖いのは、何となく経済学を学んで4年間を過ごすことです。何のために、今、自分は経済学を学んでいるのか、経済学を実社会に落とし込んだ時、どうなるのかということを考えると、学びの幅が広がってきます、そうすれば、自ずと他の学部の授業にも興味が出てくるでしょう。経済学は他の学問とリンクする点は非常に多いです。教科書に書いてあることに、「なぜ、なぜ、なぜ」と3回繰り返すようにして下さい。そうすれば、今まで見過ごしてきた新たな疑問がでてくるはずです。

これから経済学部を目指す高校生にメッセージをお願いします!

 関西学院大学は、学ぶ気のあるものにとって、いかなる学びの場をも提供してくれる大学だと思います。特に、経済、金融等々、社会にでて役に立つ知識が学べる学部だと思います。
 経済学というのは、資本主義社会で過ごす我々にとって非常に重要な学問だと思います。みなさんは大学を卒業した後、ほとんどの人が一般企業に勤めることになると思います。会社の仕組みはどうなっているのか、株式会社って具体的に何なのか、日本は今なぜ円高なのか、世界の為替の仕組みはどうなっているのか等々、社会人になるために知っておくべきこと、知っておけば有利なことがたくさん学べる学部です。また、経済学は他の学部とも授業内容がリンクしていることから、他の学部の授業も受けてみようかなと思わせてくれる学問です。関西学院大学の経済学部で学ぶことによって、商学や社会学を学ぶきっかけももらえ、結果として、卒業するときには、様々な知識がつき、社会での自分の可能性がより広がってくると思います。

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