「われら関学経済人」 松岡 幹裕 さん

[ 編集者:経済学部・経済学研究科       2014年4月2日   更新  ]

~経済学部卒業生からのメッセージ~「われら関学経済人」

松岡 幹裕さん (47歳/1985年卒)

      
      【卒業年月】 1985年3月
      【名前】 松岡 幹裕 (マツオカ ミキヒロ)
      【年齢】 47歳
      【出身高校名】 関西学院高等部
      【基礎演習名】 山本栄一教授(現在名誉教授)
      【研究演習名】 小西唯雄教授(現在名誉教授)
      【勤務先】 ドイツ証券株式会社

      ※ 本ページの内容は2010年7月現在のものです。

これまでどんな仕事をされてきましたか?

 民間経済研究所や証券会社の調査部で、マクロ経済・金融市場の分析に携わってきました。機関投資家への運用助言の一つに、企業分析や経済分析を提供しています。営業チームとの朝会での意見交換、各種経済統計へのコメント、顧客訪問、個別依頼への対応、定期レポートの執筆などが、仕事の内容です。
 投資家は必ずしも経済学の専門家ではないので、分析の結果は、本質を失わずに、かつ、分かりやすく示すように心がけています。生きた経済や金融市場を分析する上でも、さまざまな経済理論や過去の実証分析を理解することは重要です。それをなおざりにした分析では、説得力を失ってしまうからです。

経済学部ではどんな学生でしたか?

 授業以外で経済学に興味を持ち始めたのは、4年生になってからです。もう少し早く、自発的に勉強していれば、と後悔しています。経済学に限らず、社会科学では正解が複数個あっても不思議ではありませんので、相手を説得するには論理的な思考能力が重要です。複雑な現実を捨象した経済モデルの理解を通じて、ものごとの本質を見抜く力、論理的な思考能力が備わるのではないでしょうか。

今の経済学部生にメッセージをお願いします!

 自由な国際資本移動と拡大する対外不均衡、企業のグローバルな生産拠点の最適化、異例なゼロ金利・量的金融緩和政策の導入・長期化、政府債務の累積、金融バブルの頻発、新興国の急成長、日本の人口の減少など、これまでの経済分析の枠組みを超えたさまざまな事象が、現実の世界では起こっています。経済学の分析ツールを理解することで、これらの事象をみる視野も豊かになるのではないでしょうか。
 日本の世界に対する依存は、今後高まらざるをえないので、意思疎通のツールとして英語は不可欠です。新聞や経済雑誌、専門書などを通じて英語に慣れておくことが良いと思います。

これから経済学部を目指す高校生にメッセージをお願いします!

 なぜ商品市況は上がっているのか、なぜ円高になるのか、なぜ日本では物価の下落(デフレ)が続いているのか、なぜ米国のサブプライム問題が日本に影響を与えたのか、など、皆さんは、実は、知らぬ間にいろいろな経済現象の影響を受けて生活しています。それは多くの場合、経済理論という単純化された分析の枠組みを使うことで、より理解を深めることができます(過信は禁物ですが)。
 経済評論家という人たちが、メディアに登場して、その場の雰囲気と声の大きさで勝負しようと喧々諤々する問題も、一歩下がって、冷静に論理的に考えることで、望ましい解が見つかるかもしれません。経済学が抽象的な学問ではなく、日々の生活に直結した学問の領域であることを、4年間で理解できれば良いと思います。