2018.02.23.
【栗田ゼミ】2017夏 インターンシップ in インドネシア バリ島(バリ振り返り)

 バリ島でインターンシップや、空港調査を体験させていただいたゼミ生は一人一人、様々なことを考え、感じて日本に帰ってきました。現地で感じた感謝の気持ち、人々の温かさ。バリ島で学ばせていただいたことを忘れずに、これから自分たちは世界に対して何ができるのかを考え続けていきたいと思います。

松浦 颯

 私は少し田舎の地域で日本語学校の先生として1か月間インターンをした。赴任先での生徒の日本語力はまちまちであり、先生においても日本語力が乏しいと思える人もいました。私は日本人であるというアドバンテージをいかし、より生の日本語を聞けるように生徒や先生と会話をたくさんし、たまにはLINEなどでのやり取りもしていました。それくらい生徒や先生とはいい関係を築けたと思います。また、毎日運動する時間があったのだが、辛くはあったもののおかげで健康的な生活を送ることができました。食に関しては辛いものばかりのバリ島で辛いものが苦手な私にとっては困ることが多かったが、周りの人が気を使ってくれたおかげでなんとかおいしく食べれるものに出会えました。
 このインターンを通して日本語という言語は本当に難しいものだということを再認識させられました。動詞の活用や言い回しが変わることに対して、理由などを聞かれることが多く、非常に困ることが多かったです。母国語なので当たり前のように話しているが、他国の人からすれば理解するのにもかなりの努力が必要であるということを感じました。また、教えるということの難しさを痛感しました。これまで家庭教師で個人的に教えることはあっても、大勢の前に立って教えるということが初めてであったので、毎日どうすればわかりやすく大勢の人に教えることができるのかを考えていました。できる限り難しい単語は使わず、ゆっくりはっきりと喋ることを意識したり、ときには歌やカルタなどを使って楽しく日本語を学んでもらいました。自分にとってかけがえのない貴重な経験ができました。

松浦 颯さん

村上 鈴佳

 バリを思い返して始めに私が思ったことは、バリに行って本当に良かったということ。ゼミ仲間の良いところがたくさん見つけることができましたし、より仲も深まったと思います。また、バリのインターンを通してバリ人の宗教心がとても強いこと、そしてとても優しいということ、日本が好きな人がたくさんいるということなど、たくさんの事を知ることができました。
 私はバリで生活する中で日本の素晴らしさを実感するとともに、日本はとても裕福な生活をしていると思いました。私はホテルのフロントでインターンをしていました。いつも仕事を教えてくれる人はとても優しい人でお母さん的存在です。その人が日本はとてもすごいよねってずっと言ってくれて、また、日本の事を興味深くずっと聞いてきました。その事に関しては私自身とても嬉しいことで、私も日本についてずっと説明していました。でも、その人は「日本はとても物価が高いよね。カップラーメンもとても高くて買えないし、日本は高すぎて行けない。」と言いました。日本とバリの距離は近いし、日本人だったらお金を頑張って貯めればすぐにバリに行くことができると思います。しかしバリ人からしたら日本はとても遠い存在なのだと思いました。インターン先のみんなはあんなに日本の話をしているのに、高くて行けないとずっと言っていました。その時にやはり日本人は裕福な生活をしているのだなと感じました。
 バリに行ってみると、日本語を話すことができるバリ人がたくさんいるなと思いました。アニメが好きでそこから学ぶ人が多いみたいです。私は日本にいながらもアニメを見るわけでもなく、特にアニメに触れる機会はほとんどないです。でも、アニメから日本語を勉強したとか、このアニメしってる?と聞かれたりするとやはりアニメの力ってすごいのだなと思いました。
 バリではたくさんの気づきや出会いがありました。この気づきや出会いを大切にしていきたいです。

村上 鈴佳さん

田中 雄太

 バリでの1ヶ月半を振り返ってみると、まず思い浮かぶのは現地の人々のことだ。とにかく、彼らは毎日楽しく過ごしているようにみえた。お気に入りのラーメン屋の店員はオーダーする度、ふざけているのかと思うぐらい笑いながら接客をしてくださった。また、毎日通っていたコンビニの店員は毎回ヤクルトを購入する私を見てゲラゲラ笑っていた。そんな日本では決して見られないような光景にバリの人々の魅力を感じていたのだが、一転してインターンでは苦戦することとなってしまった。ホテルのセールス部門で働くことができると聞き、初日から張り切って出勤したのだが、どこかオフィスのヘラヘラした雰囲気に違和感を感じていた。構わず、とにかく真剣な姿勢で信頼を築いていこうと考え、最初の1週間をかなり張り切って働いたのだが、自分とオフィスのメンバーの仕事に対するモチベーションの温度差を痛感するだけで終わってしまった。しまいには、作成した書類などを確認してくれるマネージャーのチェックも見るからに適当になりつつあった。オフィスに配属される以前は、自分から仕事を生み出したりして活躍する自分の姿を思い浮かべていたため、オフィスのメンバーモチベーションの低さに戸惑いを隠せなかった。しかし、ふとある日、彼らはどんなときでも楽しむことを忘れずに生きているのだと考えられるようになった。その日からは気持ちが晴れ、救われたようにオフィスのメンバーと共に働くことができるようになり、大使館への営業の同行や、企画ミーティングに参加し日本人向けのパッケージプランの企画を担当させてもらえたりと、仕事の内容も充実していく一方であった。こうして振り返ると、きっと自分は日本人としての当たり前を抱えたまま、バリの人々に馴染もうとしていたのだろうと思う。海外で働く上で、英語力や熱心な姿勢なんかよりももっと大事なことに気がつくことができたバリでの1ヶ月半であった。

田中 雄太さん