2024.05.16.
【上村ゼミ】専門演習Aの学生が厚生労働省「学生との年金対話集会」に参加しました
2024年5月13日(月)3時限目、厚生労働省年金局にお勤めの方々を、上村ゼミ(16期生)の教室にお迎えし、「学生との年金対話集会@関西学院大学」を行いました。
学生との年金対話集会は、厚生労働省年金局が大学を対象に行っている事業です(
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000143356_00005.html
)。昨年も行ったので2回目です。
対話集会が行われる前のゼミにて、厚生労働省年金局よりいただいた年金制度に関する資料をもとに、ゼミ担当の上村敏之教授(専門は財政学)が、ゼミ生に対して解説の授業を事前に行っていました。ゼミ生は、その資料を読み込み、学生側の意見や質問をリストアップしました。このように、最低限の知識を得る事前準備を経た上で、当日の「学生との年金対話集会@関西学院大学」に臨みました。
厚生労働省年金局からは4名の職員の方々が来られました。年金制度の概要の説明のあと、ゼミ生は3グループに分かれ、発言しやすい環境で年金制度について議論しました。
事前の質問リストによれば、特にiDeCoなど私的年金の関心が高いことがわかりました。セミナーでもゼミ生は、私的年金は自分の裁量で運用ができる仕組みということで、熱心に話を聞いていました。いまは、若い世代でも就職したら、企業の研修でも年金の資産運用をどうするか聞かれる時代になっており、私的年金、そして私的年金と公的年金の関係に関する知識は大切です。
公的年金制度は高齢者が主な対象だと思われがちですが、20歳から保険料を拠出することで、大学生などの若い世代も関わる制度です。また、学生納付特例制度を使えば、保険料を拠出しなくても、障害年金の受給資格があることについては、今回のセミナーで初めて知ったゼミ生が多くいました。
少子化やインフレ、マクロ経済スライド、賦課方式といった年金財政の仕組みについても、話が広がったグループがありました。在職老齢年金の仕組みについても、話をしているグループもありました。これらは、年金財政の専門的な知識が必要な議論ですが、事前学習である程度の知識を得ていたことで、高度な議論を行うことができた思います。私たちの年金は大丈夫なのか、という素朴な質問をしていたゼミ生もいました。
最後に、厚生労働省年金局の4名の方々、担当の上村教授、そしてゼミ生で集合写真を撮りました。このような貴重な機会をいただけた、厚生労働省年金局の皆様に感謝いたします。ありがとうございました。