2023.01.31.
【前田ゼミ】奈良県天川村におけるエコツアーの実施

私たち前田ゼミ13期生(研究演習Ⅱ)エコツアーによる地域活性化研究グループは、2021年より中山間地の地域活性化において観光資源活用の意義と効果について、奈良県天川村を事例として研究してきましたが、天川村でのフィールドワーク、ヒアリング調査等を通じて、来村観光客によるごみの投棄・放置によって天川村の貴重な自然環境が損なわれていることを知りました。そこで、単なるレジャー目的ではなく、観光と同時に観光・自然資源を守る意識を観光客にもってもらうためのエコツアーの実現可能性を検証するために、モデルプランを企画し、関学生からの参加者を募って2022年10月29日(土)~2022年10月30日(日)に実際に(天川村エコツアー)を実施しました。ツアーの実施にあたっては、天川村洞川財産区、天川村役場職員、地域おこし協力隊の協力を得ました。

ツアー1日目は面不動鍾乳洞、五代松鍾乳洞等の観光資源の視察、天川村職員・地域おこし協力隊のメンバーとの勉強会などを実施し、2日目は天地の里でのキャニオニング体験、観光客によって投棄されたごみの収集作業などを行いました。

エコツアー実施後に参加者へのアンケートを実施し、自然豊かな天川村において観光客によって環境問題が生じていること、同じ問題が他の中山間地での観光開発の弊害として生じ得ることを学んだ等の回答を得ました。今回のエコツアーの実施を通じて、天川村のような中山間地での観光客誘致による地域活性化と自然環境保護の両立の可能性を検証できたと思います。