2019.06.04.
外国語研修 吉本 茉佑子(よしもと まゆこ)さん
吉本 茉佑子(よしもと まゆこ)
【研修地】
アメリカ
【研修先】
ペンシルベニア大学
プログラムへの参加動機
大学在学中に留学を経験したかったので参加しました。しかし中長期での留学には不安があったため、春休みの1か月間という短期の外国語研修を選びました。ペンシルベニア大学はアイビー・リーグのひとつで名門校であることや、ペンシルベニア大学があるフィラデルフィアはニューヨークやワシントンにアクセスしやすい立地であることが魅力的に映り参加を決めました。また、参加するにあたってスコアの条件があったことから、より高いレベルの授業が受けられるのではないかという期待もありました。
研修先での様子
〈授業〉
1日目はオリエンテーションで、2日目から授業が始まりました。1コマ目のLeadershipでは、世界の成功したリーダーや自分のリーダーシップスタイルの分析から効果的なコミュニケーション戦略を学んだり、チームがどのようにして成功を収めるかをリーダーの生まれ方に焦点を当てつつ組織のダイナミクスを探ったりしました。2コマ目のCommunicationsではオンラインコミュニケーションが言語や人間関係などにどう影響を及ぼすかを実際のケーススタディの分析を通してSNSやPR、危機管理のトピックを探ったり、広報危機に対応するための危機管理戦略を練ったりしました。また、この授業ではプレゼンをする際にTwitterやFacebookなどのSNSを使用したり、授業中に自分の意見をクラスオリジナルのハッシュタグとともにツイートしたりと、非常にユニークな授業でした。3コマ目のCore Classではフィラデルフィアの歴史に焦点を当てながら現在のアメリカの文化的多様性について学びました。また個人のウェブサイトを作り、ベンジャミンフランクリンや、アメリカの文化に関する調査など授業の課題で書いた様々なレポートや留学に関するブログを自身のサイトにアップしていきました。3つの授業の内容はどれも難しいものではなく、先生方も非常に優しく、たくさん褒めてくださったので毎日の授業を楽しみながら受けることができました。また、私のクラスは生徒数が9人と少なかったため、発言する機会が多くあり、私が苦手としているスピーキング力を少しでも伸ばすことができたのではないかと思います。
〈アクティビティ〉
放課後は様々なアクティビティがありました。1週目はフィラデルフィア美術館でゴッホのひまわりやルーベンスのつながれたプロメテウス、セザンヌの大沐浴など多くの有名作品を鑑賞し、独立記念国立歴史公園ではアメリカ独立の象徴となっている自由の鐘や、アメリカ合衆国建国の父の一人でペンシルベニア大学の創立者でもあるベンジャミンフランクリン博物館を訪れ、アメリカの歴史についてより深く学ぶことができました。2週目のアクティビティではNBAの試合を見に行きました。スポーツには疎く最初はあまり乗り気ではなかったのですが、実際に生でプロの試合を見ると面白くて終始興奮しっぱなしでした。土曜日にはプログラム参加者全員でワシントンへ日帰り旅行に行き、観光を楽しみました。3週目は、1880年代にイタリア移民が形成した野外マーケットであるイタリアンマーケットと世界中の料理が集まるダウンタウンの屋内マーケットであるリーディングターミナルマーケットの2種類の異なるマーケットを訪れ、それぞれの違いをレポートにまとめました。
現地での生活
ホームステイではなくInternational House Philadelphiaという寮で生活しました。トイレとシャワーとキッチンとランドリーは共用でしたが、寝室は個室でオートロックだったので比較的快適に過ごせました。食事は自炊か外食でしたが、外食はお金がかかるうえ、私は小食でアメリカンサイズに適応していないのでほとんど自炊していました。おかげで食費はあまりかかっていません。寮の個室にはヒーターが設置されているのですが、私の部屋のヒーターは頻繁に壊れて温風ではなく冷風を出してくるので大変でした。24時間対応のフロントデスクに、壊れる度に修理を依頼していましたが、直してもすぐ壊れてしまい最後の数日間は新しい部屋を用意してもらいました。外はマイナス10度という極寒の日にヒーターが壊れて凍えながら夜を明かしたもの今では良い思い出です。
アクティビティがない日の放課後は課題を早めに済ませて街を観光しました。アルカポネが収容されていたイースタン州立刑務所や、アインシュタインの脳みそが展示されているムター博物館など興味深い場所がフィラデルフィアには多くありました。また、自炊のためにスーパーによく行っていたのですが、店員のおじさんと仲良くなり、顔を覚えてもらっていたので行くたびに雑談をして楽しんでいました。寮では、音楽室でピアノを弾いたり、友人と卓球やビリヤードをしたりもしていました。また1週目の土曜日は、ニューヨークへ日帰り旅行に行き、観光を楽しみました。 このプログラムの参加者は日本人と中国人しかいなかったのですが、寮は国際色豊かでした。苦手なスピーキングをどうにかしなければと思い、寮で開催される交流会に積極的に参加したのですが、そこでオマーン人、インド人、アメリカ人、ドイツ人、フランス人、トルコ人、コロンビア人など様々な国の人と話をすることができました。 とにかく充実した毎日を過ごしていました。
参加する為に必要な準備は?
私も親も心配症なので、かなり入念に準備していきました。寮で自炊する際に使用する調理器具や洗剤類、医薬品など様々なものを持っていきました。おかげで現地の生活で困ることは特にありませんでした。ウェットティッシュや寮で過ごす際に履くスリッパは生活を楽にしてくれましたし、お気に入りの香水はQOLを上げてくれたので持って行ってよかったなと思っています。また、授業でウェブサイトを作るということでノートパソコンが必要でした。
さいごに(帰国後、経験を生かしてやりたいこと等)
1か月という短い期間ではありましたが、非常に濃い日々を過ごすことができ様々なことを経験することができました。英語力が劇的に伸びたというわけではありませんが、以前と比べて英語で会話をすることに抵抗がなくなったように思います。このプログラムを通して、東京大学や一橋大学、慶応義塾大学、早稲田大学など多くの日本の他大学の学生とも出会ったのですが、皆レベルが非常に高くとても刺激を受け、もっともっと努力しなければならないなと思いました。