2017.05.11.
「われら関学経済人」 春山 京介 さん

【卒業年月】  2011年3月
【名  前】  春山 京介 (ハルヤマ キョウスケ)
【年  齢】  28歳
【出身高校名】 関西学院高等部
【研究演習名】 伊藤 正一 ゼミ
【勤務先】   全日本空輸株式会社 副操縦士

※ 本ページの内容は2017年5月現在のものです。

これまでどんな仕事をしてきましたか?

経済学部を卒業後、全日本空輸株式会社に自社養成パイロットとして入社しました。約1年程度、整備部門での業務の後に同期と共にアメリカ・カリフォルニアでの小型機の訓練の為に渡米しました。経済学部を卒業したので飛行機の操縦経験は全く無く、何もかもが初めてで毎日必死だったことを今でもよく覚えています。約2年で帰国し、大型機のシミュレーターや実機を使った訓練を経て2015年に副操縦士に昇格しました。当時、朝から晩まで寮で一緒に生活をしながら、同じ志をもって厳しい訓練を一緒に乗り越えてきた同期は今でも家族の様な大切な存在です。 現在、私はBoeing-767型機に乗務しており国際線運航にも携わっています。 副操縦士として機長と共に、お客様に満足して頂ける様な運航品質を提供することを1便1便考えて安全を第一に日々運航していますが、毎日違う気象条件や運航環境に難しさを感じながら同時に大きなやりがいを感じています。また将来、機長になる為に自らの技倆の向上に日々努めています。

経済学部ではどんな学生でしたか?また、どんなことを学びましたか?

一言で言えばアクティブな学生でした。ネパールの子供たちの教育環境を支援するボランティア団体を友人と設立して数ヶ月間ネパールへ滞在し、現地で特産品を仕入れた後に日本でネット上にオンラインビジネスを立ち上げてその収益で支援する活動をしていました。また野村教授が開講されていた海外の公益事業に関する講義に非常に興味をもって、講義外でも自ら質問に行くなど、自分の好きなことや興味のあることに全力で取り組んでいました。ゼミでは主にアジア経済について学び、日本とアジア諸国の経済を比較しながら各国の経済事情のプレゼンと討論を繰り返していました。学生時代から日本だけではなく世界に目を向けて過ごしていたと思います。当時は主に文献で各国を調べてイメージしてきましたが、現在は乗務でアジア諸国へ行く機会があり、実際に街を歩くことで自分の肌でその国の情勢を体感することができて嬉しく思うこともあります。

今の経済学部生にメッセージをお願いします!

大学生という期間が終わると多くの学生が社会へ出ます。自分が将来どんな仕事をするのか、この期間に決断を迫られます。私が強く勧めるのは、たくさんの人と話をして自分の知らない世界を知ること、また自分の興味があることに全力で取り組むことです。人と話すことで自分が経験していないことでも、経験したかのように見識を深めることができます。また何かに全力で取り組んでいると自分で物事をやり遂げる力を得ることができます。その過程で自ずと将来の方向性が見えてきます。結果として自分の好きなことを仕事にするということは本当に幸せなことです。また大学では学生を支援するための素晴らしいプログラムがたくさん用意されているので使わない手はありません。私自身、卒業してから海外留学など大学のプログラムを通してもっと経験しておけば良かったと少し後悔しています。

これから経済学部を目指す高校生にメッセージをお願いします!

私は学生の頃、何の為に必死に勉強して受験をするのかが正直よくわかりませんでした。それは目標となる大学がどんなところなのかあまり想像ができなったからだと思います。勿論、それは入学してみて初めて体感するもので、それ以前はあくまでイメージにしか過ぎません。これから関学経済学部を目指す方々に私が卒業生として体感したことをお伝えするのであれば、「求めれば与えられる」というような環境だということです。関学はキリスト教主義を理念としており新約聖書にもこの様な一節がありますが、まさにそれを体現する様に自分のやりたいことができる環境が整っており、様々な可能性に挑戦することができるところでした。関学経済学部はこの様な価値のある場所だと思います。