2014.04.01.
「われら関学経済人」 鶴岡 剛 さん

【卒業年月】 1999年3月
【名前】鶴岡 剛 (ツルオカ タケシ)
【年齢】 35歳
【出身高校名】大阪府立茨木高校
【基礎演習名】 神崎 高明 教授
【研究演習名】平山 健二郎 教授
【勤務先】 サントリー酒類 株式会社

※ 写真左側が鶴岡氏

※ 本ページの内容は2010年7月現在のものです。

これまでどんな仕事をしてきましたか?

新入社員で配属になった財務部で資金調達に関わる仕事に携わりました。サントリーグループ約180社の資金調達計画の立案や、社債発行などの業務に関わりました。その後、東京の国際部に異動になり、海外グループ会社の経営管理、事業戦略の立案などの仕事を担当しました。入社7年目の2005年に、念願が叶い海外駐在。フランスのホールディング会社であるサントリーフランスへの出向、欧州事業の本部であるサントリーホールディングス ロンドン支店への転勤、足掛け4年間の海外勤務を経て、昨年2009年9月に帰任。現在はサントリー酒類(株) スピリッツ事業部 で輸入酒のマーケティングに勤しむ毎日です。ジャックダニエルという世界で年間1億本売れている(世界NO1)テネシーウイスキーを如何に日本のお客様に飲んで頂くか?ということを日々考えています。20歳以上の学生さんは、コーラで割った爽快なジャックコーラをお楽しみ頂ければ幸いです!!

経済学部ではどんな学生でしたか?また、どんなことを学びましたか?

親からもらった大学生活をバイトと遊びだけで終わらせてしまうのは申し訳ないという思いがあり、メリハリを付けて、講義を受講しようという考え方で学生生活を過ごしました。  とりわけ、(1)金融論、(2)関学OBで活躍されている財界人の講義に積極的に出席しました。ゼミの担当教官でもあった平山教授の金融論で、金融業界の規制緩和、金融ビッグバンに興味を持ったことにより、そもそも何故日本の金融行政は護送船方式と言われるような規制産業になっているのか?戦後の日本経済はどうやって発展したのか?など関心が広がり、様々な本を読みました。世の中で起こる全ての事には原因と結果の因果関係があることや、物事が起こった時代背景などを考慮して総合的に事象を把握し、判断する物の見方を体得できたことは有意義で、社会人人生でも大いに役に立っています。文字数の関係で割愛しますが、オリックスの宮内会長の講義などからも多くのことを学びました。

今の経済学部生にメッセージをお願いします!

社会人になって一番感じるのは学生時代の時間の有り難さです。サラリーマンをしている限り後にも先にも、4年間もの時間を自分のためだけに贅沢に使える期間はありません。社会人として年を重ねれば重ねるほど、必要とされる知識は多くなる一方で、自分のために割ける時間は少なくなります。私は30歳の時に初めて海外駐在したのですが、もっと学生時代に勉強しておくべきだったと痛感しました。語学は言うに及ばずですが、とりわけ、欧米のビジネスエグゼクティブは一般教養を重要視しています。歴史・地理・文化・哲学・美術などに関する最低限の知識がないと仕事以外の話が全くできず、教養のないつまらない人間と思われてしまいビジネスにも支障をきたす場合もあります。将来、海外で仕事をしたいと考えられている方は是非、時間のある学生時代に一般教養のカリキュラムも充実している関学でしっかりと勉強されて下さい。

これから経済学部を目指す高校生にメッセージをお願いします!

関学の経済学部は看板学部だけあって、素晴らしい教授陣とカリキュラムが用意されています。とりわけ、伝統の少人数生ゼミナールでは研究テーマについて調べ、人前で発表し、教授や他の生徒からの質問に答えることを通じて、物事を分析する力・洞察する力・表現する力などを飛躍的に伸ばすことができます。これらの力は皆さんが社会人になって、プレゼンテーションなどの機会で大きな武器になることでしょう。また、関学経済学部の基本的な考え方では、経済学は机上の学問であってはならず、現実の経済現象や経済の課題認識に重点をおいた学習を重視しているとのこと、机上の理論だけでなく、より実践的な力が培われることでしょう。最後に関学はインターナショナルな舞台で活躍出来る人材の育成にも力を注いでおり、海外の大学との交換留学制度や日本に留学に来ている外国人との交流も多く、ますます国際化が進む世の中にあって、時代が望んでいる人材を多数輩出しています。将来、海外でのビジネスに携わりたい、国際的な舞台で活躍したいという夢をお持ちの学生さんに特にお勧めです!!