2024.09.25.
2024年度紹介 久保 真ゼミ(卒業研究演習A)

経済学で、「今」を捉えなおす場所

久保ゼミってこんなゼミ!

 3年生の間はゼミ生で共通の本を何冊か経済学で、「今」を捉えなおす場所読み進めます。本をいくつかのパートに分け、それぞれのパートに指定された担当者(2~3人)が皆の前で本の内容を各々のやり方で解説します。私たちの代ではジグムント・バウマン著『新しい貧困』、マルサス著『人口論』などを読みました。単に読んできた範囲を要約したり準備してきた文章を読んだりするのではなく、自分なりの解釈を提案し、ゼミ生と意見を交換したり、ここ最近の世界の出来事で筆者の主張を使える事例を紹介したりすることで、より多角的な本の読み方を身に付けることができます。
 4年生になると、各自の卒論進捗を交替で発表してゆき、学生同士の意見交換を通じてより深い卒論を仕上げてゆくサイクルに移ります。
 通常の授業時間以外では、ゼミ生たちの発案でゼミ合宿を実施できます。私たちの代では、地方のもつ魅力と同時にその課題を体感するために、三重県多気郡を中心に現地を取材するゼミ合宿を行いました。コテージでの自炊だったこともあり、ゼミ生同士の仲が深まりました。
 お勉強以外だと、たまに皆でご飯に行きます。ありがたいことに久保先生が企画、実行してくださることが多いので、普段私たち大学生が行くことのない謎のお洒落なお店に連れていってくれます。これが意外と楽しい。

久保先生ってどんな人?

 良い意味で、「大学教授らしからぬ人」ですかね。見た目はテリー伊藤をもっとかっこよくした感じです。どれだけ真夏の暑い日でもお洒落にスーツを着こなすようなイケオジです。豊富すぎる知識とおそろしいまでの言語化力に驚かされます。
 先述したように、うちのゼミはゼミ生の積極的な意見交換によって成り立っている部分が多いのですが、久保先生も学生のような立場で私たちと一緒になって疑問をぶつけたり主張を展開したりしてきます。授業内外問わず、非常に優しくフランクで、接しやすい先生です。就職活動に対する理解も深い方だと思います。

ゼミの魅力や得たものは?

 久保ゼミで得たものは「多角的な視点」「理論的に話す力」です。3年生の間に読む本は、最初のうちは易しいものの、後半にかけて本の難易度が上がっていき、一度読んだだけでは何を言っているのか分かりません。内容理解だけでなく自分なりに解釈し皆に分かりやすく説明する必要があるため、難しい文章に噛り付き、色んな視点に立って考え、ことばを組み立てていく力が養われていきます。
 ゼミの魅力としては、より身近に経済学を考えられるところです。ゼミに入るまでは、経済学とは「グラフを書いて、微分積分して、計算して云々。楽しくない。」という印象でした。しかし久保ゼミでは経済学という体系に様々なアプローチをかけていき、ゼミ生それぞれの考えでそれぞれなりの解釈を達成する、といった印象を私は抱いています。ごりごり数学を使った経済学が苦手な人には魅力的かもしれません。
 楽しく落ち着いた雰囲気も魅力に感じています。学年によって多少の差はあるものの、良い意味で大人しめの人が多いと思います。ご飯会となるとそれなりにワイワイ騒がしくやるので、ゼミ生同士の仲は良いです。

未来の後輩達へのメッセージ

 正直ゼミで何を学んだらいいのか分からない人、卒論の内容を縛られたくないタイプの人にはおすすめだと思います!自分がそうでした。経済学史、経済思想に興味がある人にももちろんおすすめです。入って後悔することはまずないと思いますよ!