2024.05.27.
松田祐介・生命環境学部教授が令和5年度マリンバイオテクノロジー学会論文賞を受賞
生命環境学部生物科学科の松田祐介教授が令和5年度マリンバイオテクノロジー学会論文賞を受賞しました。本受賞に関連して、5月25日(土)に筑波大学春日キャンパスにて開催されたマリンバイオテクノロジー学会第24回学会大会で授賞式および受賞講演が執り行われました。
マリンバイオテクノロジー学会は、各年度に発行された学会誌Marine Biotechnology誌に掲載された優れた論文の著者に賞を授与しています。
このたび受賞した松田教授の論文の概要は以下の通りです。
【タイトル】Different Responses of Photosynthesis to Nitrogen Starvation Between Highly Oil-Accumulative Diatoms, Fistulifera solaris and Mayamaea sp. JPCCTDA0820
【著者】Mana Nakayasu, Momoka Amano, Tsuyoshi Tanaka, Ginga Shimakawa & Yusuke Matsuda
【掲載誌巻号ページ】Mar Biotechnol 25, 272-280 (2023)
https://doi.org/10.1007/s10126-023-10203-w【概要】oilを高濃度に蓄積する珪藻は、新たなバイオ燃料源として期待されている。珪藻のoilを高収率で収穫するには、様々な環境変動に応じたoil蓄積と光合成との関係の解明が急務である。本研究では、窒素欠乏下でのoil高蓄積珪藻Fistulifera solaris及びMayamaea sp.の細胞増殖、光合成パラメーター、oil蓄積を調べた。その結果oil高蓄積珪藻は種によって、①過剰な光エネルギーの熱放散を促進しつつ色素あたりの光合成活性を抑制する応答、②光化学系を縮小する応答、という異なる窒素飢餓応答を示すことがわかった。