2024.01.15.
さくらサイエンスプログラム(国際交流プログラム)にインドネシアの学生を招へい

2023年10月25日から10月31日の7日間、生命環境学部は、さくらサイエンスプログラムによりインドネシアのパジャジャラン大学とウダヤナ大学から学生8名、引率者2名の計10名を招へいし、科学技術体験コースプログラム「地球環境の分析と生体応答の評価」を実施しました。

<10月26日>
藤博幸教授による特別実験「環境適応に関与するタンパク質の情報解析」が行われました。今年度は天然ゴムの合成酵素を具体的な題材として、それらのアミノ酸配列からの機能部位予測や構造予測を実際にコンピュータを使って実習を行い生命情報科学の基本を学習しました。

<10月27日>
午前は、北條賢教授による特別実験「昆虫の微量生理活性物質の定量と活性評価」が行われました。アミメアリの集団採餌を題材として、アリから分泌される微量な化学物質の抽出とGCMSによる定性定量解析を行うとともに、フェロモンによる行列形成過程を観察することで、生理活性物質の活性を評価する手法を学びました。
午後は、壷井基裕教授による校外実習として「水質のフィールド調査」を実施しました。有馬温泉周辺で、湧水と河川水を採取し、現場における水質調査方法を学習しました。

<10月28日>
前日に引き続き、壷井教授による特別講義「水質と環境分析法」が行われ、イオンクロマトグラフ分析法(IC)と誘導結合プラズマ発光分光分析法(ICP-AES)の原理と応用(実際)について詳しく学習しました。講義後は、最先端の装置を用いて前日に採取した水を分析・評価する実験を行いました。

<10月29日>
日本文化体験プログラムとして、公共交通機関を利用した関西地区の移動経験、および箕面公園におけるお寺や滝の散策を実施し、日本の文化や自然に触れる機会を設けました。

<10月30日>
午前は、日本への留学についての理解を深めてもらえるよう本学理工学研究科国際修士プログラム在籍の留学生を交えて座談会、プログラム説明を行いました。 午後は、本プログラムの集大成として、参加者は2チームに分かれて今回のプログラムで学んだことを英語で発表・質疑応答しました。参加者全員がプログラムを無事修了し、藤原伸介生命環境学部長より修了証書が授与されました。

この取り組みは日本科学技術振興機構(JST)が企画する「国際青少年サイエンス交流事業(さくらサイエンスプログラム)」に採択されたものです。

有馬温泉でのフィールド調査の様子

実験室における化学分析実験

参加者集合写真