[ 建築学部 ]教員紹介






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八木 康夫
教授

大阪大学大学院工学研究科建築工学専攻博士後期課程単位取得修了・博士(工学)・ 一級建築士
立命館大学理工学部建築都市デザイン学科准教授を経て2010年より関西学院大学総合政策学部教授として関学へ移籍、2021年に関西学院大学建築学部教授、現在は関西学院大学建築学部学部長(2023年〜)です。
 私は大学の教員であると同時に、建築の研究者であり、建築家でもある「プロフェッサーアーキテクト(教授で建築家)」として活動しています。建築は施主(依頼者)の話を聞くところから始まりますが、話を理解するだけでなく、言葉にならない感情や想い、人間の思考や認識などを「カタチ」にしなければなりません。言語で表されるもの、言語では表されないものを、いかに建築・空間という「カタチ」にしていくかが私の研究テーマで、その実践として住宅・商業施設の設計をしています。建築の研究と実務の両面から「建築・空間のあるべき姿」を探究、「人が集まり、人が楽しむ空間」の創出をめざしています。
 私の学生時代は、海外の建築雑誌やファッション雑誌をよく読んでいて、「ニューヨークでは広場でヘアアーティストが髪を切っている」などと話していたことから、「美容室の設計をしてみないか」と依頼されました。21歳の時のことです。その美容室が下の写真で「商空間デザイン賞」を受賞しました。

専門領域:建築設計プロセス・建築デザイン手法・都市空間デザインプロセス

建築家として自らの考えを言葉にする力を養う:建築設計プロセス

私が重視するのは、説明する力の育成です。作品を作った際には、「なぜこういうカタチにしたのか」を説明することを求めています。建築には計算式のように答えが一つではありません。「どのようにカタチにしていくのか」の建築設計プロセス。

よい建物は「おいしいもの」に似ている:建築デザイン手法

「かっこいい建築」と言った場合、コンクリート打ちっぱなしの建物を思い浮かべる人がいるとします。しかし、その感覚はその人が持っているもので、他の人は違うかもしれません。また、見た目がよくても使いにくいものだったら、あるいは建物が周囲の環境を乱すものであったら、よい建築とは言えないでしょう。建築やまちづくりは「おいしいものをつくる」ことに似ています。「おいしいもの」を嫌いな人はまずいません。単に建物をつくるだけでなく、「どうしたら人が楽しめるか」「住むことが楽しいと感じてもらうにはどうしたらよいか」。それを実現するためには、確固たる工学の技術とアート感覚が欠かせません。それらを「どのようにして身につけるか」の建築デザイン手法。

研究テーマ:建築設計、建築デザイン、都市空間デザイン

実践に近い教育を通して「建築」を考える

建築設計者を目指す皆さんが実際にアウトプットする機会として、これまで兵庫県尼崎市武庫之荘のアパートリノベーシン設計や兵庫県朝来市の空き家リノベーション設計そして国内外の設計コンペ(設計を競う競技会)など行ってきました。このようなリアル業務に近い建築設計実践。

keywords

建築設計、建築デザイン 、 都市空間デザイン、 近代建築の保存再生

教育目標

これからの関学建築について

関西学院大学発の建築デザインやまちづくり等デザインを創造する設計事務所をつくり、その事務所で本学の学生や卒業生が活躍して欲しいと思っています。さらにその中から本学で後輩たちを教える「プロフェッサーアーキテクト(教授で建築家)」が生まれてくれたらと思っています。

担当科目

建築・都市デザイン概論、現代建築デザイン論、建築表現演習Ⅰ、建築設計演習Ⅰ、建築設計演習Ⅱ、建築設計演Ⅲ、建築設計演習Ⅳ、建築設計演習Ⅴ、建築デザイン演習、建築学演習、卒業研究
(以下総合政策研究科科目)
建築インターンシップA、建築インターンシップB、建築インターンシップC、建築インターンシップ D、マスターセミナー、ディサテーションセミナー

研究風景/授業風景