[ 建築学部 ]教員紹介

松村 茂久
教授

民間のコンサルタント企業で33年間にわたり都市計画関連業務に携わってきました。大学院卒業後の10年間は日本国内の都市計画・都市開発案件を担当。その後、カナダのブリティッシュコロンビア大学に留学し、帰国後はベトナムやスリランカなどの開発途上国の都市計画業務に参画しました。 実務家として都市開発の現場にかかわりつつ、学術論文も書くという「二足のわらじ」で都市計画・都市開発に取り組んできましたが、2021年より本学の建築学部教授に就任し、教育と研究に専念することとなりました。
博士(工学)、技術士(都市及び地方計画)、認定都市プランナー

【連絡先】
matsumuras(at)kwansei.ac.jp
※ (at) は @ に置き換えて下さい。

専門領域:都市計画, 都市デザイン, 都市・交通政策, 海外都市開発協力

開発途上国における都市計画、都市デザイン、国際開発協力、都市・交通政策(TOD・ウォーカブルタウンなど)が中心的な専門領域ですが、開発途上国における状況は、国や地域により大きく異なり、また常に激しく変化しているなど、とてもチャレンジングです。
現在は新しい技術(ICTや自動運転など)やニューノーマルを含めた社会の変化に対応した、国内外における、都市空間づくり、都市計画・都市開発、まちづくりなどへ研究領域を広げています。

研究テーマ:開発途上国における都市デザイン・都市計画・交通政策

東南アジア・南アジア・中東などの開発途上国における都市デザイン・都市計画・交通政策などに関する研究を行っています。特にTOD(Transit Oriented Development:公共交通志向型都市開発)は長年にわたって取り組んできたテーマです。研究では、それぞれの国や地域の社会や文化、人々の関わりなど、背景となる条件や特徴を丁寧に分析することが重要と考えています。
日本では、スマート、ウォーカブル、インクルーシブ、コンパクトなどの新しいコンセプトによるまちづくりが進められていますが、最近では開発途上国においても、ICTやモビリティ技術(自動運転・シェア・電気自動車など)などの新しい技術の進展や社会の変化に対応した都市デザインや計画が求められており、興味深い研究テーマとして取り組んでいます。

keywords

TOD, スマートシティ, ウォーカブルタウン, インクルーシブデザイン, 国際協力

教育目標

国内外を問わず、都市計画や都市開発、まちづくりに関する実務や研究を行うためには、その背景となる社会や文化などに対する深い理解が必要です。そのためには、文献や論文などの机上の学習やフィールド調査に加え、そこで暮らし・働き・生活する人々との直接的なコミュニケーションも重要です。学生の皆さんには、幅広い視点を持ち、自ら考え、アクティブに行動をすることができる専門家になってもらいたいと考えています。

担当科目

都市デザイン論、都市再生論、交通政策論、海外開発協力論、都市調査法、都市デザイン演習

研究風景/授業風景