Nコース講座紹介
ルカ福音書の受難・復活物語を読む
【担当講師】 嶺重 淑人間福祉学部教授
講義概要
本講座ではルカ福音書の末尾に記されているイエスの受難・復活物語(ルカ22:39-24:53)を取り上げ、テキストを一節ずつ読み解きながら、そのメッセージについて考えていきます。講義のポイント
新約聖書に含まれている四つの福音書にはイエスの受難・復活物語が含まれていますが、各福音書の記載内容は決して一様ではなく実にさまざまで、そこからそれぞれの著者の思想的傾向や執筆された時代背景等の影響を見て取ることができます。本講座では特にルカ福音書の物語を扱いますが、随時他の福音書の物語も参照しながら、イエスの受難と死、復活について著者ルカがどのように考え、読者に何を伝えようとしたのか、ご一緒に見極めていきたいと考えています。
2025年度後期 K.G.ライフワークスクール パンフレット受講料・定員
〇受講料/15,300円(卒業生14,000円) 〇定員/30名各回の講義予定
開催場所:西宮上ケ原キャンパス
回 | 日程 | 時間 | 講座内容 | |
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1 | 2/10(火) | 15:10 ~ 16:40 |
オリエンテーション、イエスの祈りと逮捕 | 受難・復活物語について概観した後、イエスのオリーブ山での祈りと逮捕に関する記述(23:39-53)を読んでいきます。 |
2 | 2/17(火) | ペトロの否認と最高法院での裁判 | ペトロがイエスを三度にわたって否認し、イエスが最高法院で裁かれる箇所(22:54-71)を読み進めていきます。 | |
3 | 2/24(火) | ピラト及びヘロデからの尋問と死刑判決 | イエスがローマ総督のピラト及びユダヤのヘロデ王から尋問され、死刑判決を受ける場面(23:1-25)を扱います。 | |
4 | 3/3(火) | イエスの十字架刑とイエスの死 | 死刑判決の結果、イエスが十架刑に処せられ、その後死に至る一連の記述(23:26-49)を読み進めていきます。 | |
5 | 3/10(火) | イエスの遺体の埋葬と空の墓 | イエスの遺体が墓に葬られた後、その墓が空になっていたという記事(23:50-24:12)を読み解いていきます。 | |
6 | 3/24(火) | 弟子たちの前でのイエスの顕現と昇天 | 復活したイエスがエマオ途上その他の場所で弟子たちの前に現れ、最後に昇天する場面(24:13-53)を見ていきます。 |
講師プロフィール
牧師の家庭で生まれ育ち、最初の大学では西洋史学を専攻しましたが、社会人を経験した後、関西学院大学神学部に編入学して新約聖書学を学び始めました。修士課程修了後は日本基督教団泉北栂教会で3年間副牧師として働き、その後、スイスのベルン大学に留学し、ルカ文書における財産倫理を主題とする博士論文を執筆しました。今現在もルカ文書を専門分野としており、2010年以降はルカ福音書注解(全三巻)の執筆に専念しています(今年の3月にその二巻目を刊行)。現在は趣味の時間はなかなかもてませんが、顧問を務めている関西学院グリークラブの演奏会等に帯同して耳の保養に努めています。
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