オープンセミナー(公開講座)

2024年度 後期オープンセミナー ≪受講料無料≫

後期オープンセミナー

関西学院大学のオープンセミナーは、広く学外の一般市民の皆様を対象として、毎年春と秋に実施されている無料公開講座です。この歴史あるセミナーは、全国の大学の公開講座の中でも古くから開講しており、1970年にまでさかのぼります。大学の開放的な視点から、広く市民の皆様を迎え入れ、共に学ぶことを目的として、生涯学習プログラムの先駆けとしてスタートしました。
現在は、前期と後期ごとに「西宮上ケ原キャンパス講座」と「神戸三田キャンパス講座」として開催されており、多くの市民の方々にご受講いただいています。2024年度も昨年度に引き続き、全面対面講座として開催されます。ひとつのシリーズにつき3回の講座(テーマ)が実施され、テーマについてご理解をより深めていただくため、原則3回ともご受講いただくことを推奨しております。
定員になり次第、受付を終了いたしますのでお早めにお申込みください。
※チラシはクリックすると拡大します。

 

 西宮上ケ原キャンパス講座 [西宮市・宝塚市教育委員会 後援]

 『西宮上ケ原キャンパス講座』は、定員に達したため受付を終了いたしました。 

Ⅰ. シリーズ名:アメリカ大統領選挙の政治経済学
 □定員400名 ※定員になり次第締め切ります(先着順)

開催日時

テーマ・講師

場所
10月12日(土)
10:00~12:00

アメリカ大統領選挙-2大政党制の歴史-
〇講師:宮田 由紀夫(国際学部教授)

関西学院大学
西宮上ケ原キャンパス
[B号館(予定)]
11月16日(土)
10:00~12:00

新大統領の下でのアメリカの行方
〇講師:鷲尾 友春(関西学院大学フェロー・元国際学部教授)

12月7日(土)
10:00~12:00
新大統領の外交政策-日本への影響-
〇講師:井口 治夫(国際学部教授)
※講義概要・講師プロフィールの詳細はクリックしてください。
〇 宮田 由紀夫 講師(アメリカ大統領選挙-2大政党制の歴史-)    ■講義概要・プロフィール■

○講義概要
 2024年は4年に1度、アメリカ大統領選挙の年です。本講義では、大統領選挙の仕組み、州権主義と三権分立制度の中での、大統領の力について解説します。日本からの印象とは異なり、アメリカ大統領はそれほど強い権限を持っていないことを明らかにします。また、アメリカの2大政党である、民主党と共和党がどのようにして設立され、また、その政策、特に経済政策、が時代とともにどのように変化したのか、トランプ氏がいかに共和党主流派と異なっているのか、について考察します。

○参考文献
宮田由紀夫・玉井敬人(2022)『アメリカ経済論入門(第3版)』晃洋書房

〇宮田 由紀夫(みやた ゆきお)
関西学院大学国際学部教授。
専門は産業組織論、アメリカ経済論。
大阪大学経済学部卒業、アメリカUniversity of Washington(Seattle)材料工学部卒業、Washington University (St. Louis) 経済学研究科修了(経済学Ph.D.)。
2018-20年、関西学院大学教務担当副学長、2020年より国際学部長。

〇 鷲尾 友春 講師(新大統領の下でのアメリカの行方)      ■講義概要・プロフィール■   

○講義概要
 2024年大統領選挙は、近年希な、騒々しい、且つ、予測が立てにくい選挙となった。トランプは嫌い、バイデンは高齢で任せられない。この二つの嫌悪の感情の中で、有権者は、(少なくとも7月初旬段階では)絶望的な選択を強いられるようになった。Double Haters が帰趨を決する、と称された所以である。
 直近では、もっとドラスティックなトランプ暗殺未遂事件なども起こっている。あの事件が起こったときのトランプの振るまい。あの事件が起こったが故に、トランプを民主主義の敵と位置づけてこれまで攻撃してきた民主党の選挙戦術が大幅な軌道変更を余儀なくされたこと、その後のバイデンのレースからの脱落、替わってのハリスの昇格、等々。従って、今回講義では、この大統領選挙がどんな流れの中で行なわれ、その本質が一体何だったのか。選挙の結果、将来の米国はどうなって行くのか。国際関係にどう影響してくるのか等々、こうした諸点を、受講者の方々と共に考えて行きたい。

○参考文献
・米国社会の変質、候補者の個性、選挙戦術チームの運営のされ方、選挙戦略や戦術の違い等々、触れるべき点が多すぎて・・・、
 且つ、現在進行中の事象故・・・、現時点で、取り立てて特記するものなし。選挙結果が判明した直後の新聞解説は熟読のこと。
・暴走老人と物忘れ老人の、米国版"天王山”-もし、貴方がバイデンの選挙参謀だったら、この段階でどんな手を打つか-(2024)
・ウクライナ支援法成立に見る、米国議会の政治劇-今なお生きる故オニール議長の教訓-(2024)
・東京都知事選挙の騒乱に分断社会の予兆を見る-米国大統領選挙でのトランプ旋風を先例として-(2024)

〇鷲尾 友春
関西学院大学フェロー、中曽根康弘世界平和研究所評議員、りそなアジア財団理事、(社)関西アジア倶楽部代表。
1947年12月生まれ。関西学院大学卒業後、ジェトロ(日本貿易振興機構)入構、国際経済課長、北米担当事業推進主幹、海外調査部長、理事(中国、アジア・オセアニア担当)を歴任。その間、ニューヨークに2度(1980年代前半、1990年代前半:次長)とシカゴ(2000年代前半:所長)に駐在。米国議会の動向フォローや対米広報活動に従事(新聞、マスコミへの投稿やバイオ・イベントなどを創出)、亦、中央大学経済学部や青山学院大学総合政策学部で非常勤講師を務める。当時新設された中曽根世界平和研究所に出向。ジェトロ退職後、2010年~17年に関西学院大学国際学部教授、同時期、株式会社大京社外取締役、経済産業研究所フェローなども歴任。2019年~2022年、茨城県鹿島市の中小企業の経営に専従(社長)。2018年以降は、上記現肩書きで各種活動にも従事。
主要著書に、『日米間の産業軋轢と通商交渉の歴史』(2014年:2021年10月以降、中国語版を北京でも発売)、『20のケースで読み解く米国の歴史』(2013年)等など。
亦、ジェトロ時代、継続して、対外情報発信にも注力(駐在先の米国での新聞投稿、安倍総理が外遊する際の経済団体ミッションにも参加、その際、訪問地向けのオピニオン投稿など多数)。

〇 井口 治夫 講師(新大統領の外交政策-日本への影響-)     ■講義概要・プロフィール■

○講義概要
 連邦最高裁が、大統領が事実上民事上と刑事上免責されるという判決を下したこともあり、この大統領選挙は、米国と世界の歴史を大きく変える選挙になりかねません。この講演では、米国大統領選挙の結果を踏まえ、今後の国際政治と日米関係について話します。 (ニューディールの政治的・経済的枠組みの後退あるいは崩壊、ニクソン政権以降の米国政治の保守化、米国中産階級の疲弊、孤立主義の歴史的展開-戦前アメリカ・ファースト、ジョン・バーチ協会、MAGA、トランプ政権と外交、バイデン政権と外交、Now What?など)

○参考文献
・『誤解された大統領:フーヴァーと総合安全保障構想』 (名古屋大学出版会 2018年2月刊行)
・『鮎川義介と経済的国際主義:満洲問題から戦後日米関係へ』 (名古屋大学出版会 2012年2月刊行)(第34回 サントリー学芸賞(政治・経済部門)2012年12月)

〇井口 治夫(いぐち はるお)
関西学院大学国際学部教授。
専門はアメリカ史、アメリカ政治・外交、安全保障、日米関係など。
1964年マニラ市に生まれる。父親は元ニュージーランド大使井口武夫、祖父は元駐米大使井口貞夫。5・15事件で暗殺された犬養毅首相の玄孫。母方の祖父は、元日本郵船会長浅尾 新甫。東京の成蹊中学・高等学校を経てジョン・F・ケネディー大統領が在学したボストン近郊のノーブル・アンド・グリーノー・スクールを1982年に卒業後、ブラウン大学で歴史学と経済学を学び、同大学を1986年に卒業。住友銀行東京営業部などに勤務したのちにシカゴ大学大学院社会科学研究科歴史学専攻にてブルース・カミングス教授と入江昭教授(現在ハーバード大学名誉教授)の下で学ぶ。両教授は、アメリカ政治史、アメリカ外交史および国際政治学の権威。1995年夏同大学Ph.D.取得。1996年夏までの一年間ハーバード大学エドウィン・O・ライシャワー日本研究所のポスト・ドクトラル・フェローに就任。1996年夏から2002年3月まで同志社大学アメリカ研究所・アメリカ研究科の専任教員、2002年4月から2015年3月まで名古屋大学情報文化学部・大学院環境学研究科社会環境学専攻の専任教員を経て、2015年より関西学院大学国際学部・国際学研究科教授。名古屋大学名誉教授。代表的研究書や論文として『誤解された大統領:フーヴァーと総合安全保障構想』 (名古屋大学出版会 2018年2月刊行)のほか、『鮎川義介と経済的国際主義:満洲問題から戦後日米関係へ』(名古屋大学出版会 2012年2月刊行)(第34回 サントリー学芸賞(政治・経済部門)2012年12月)などがある。


 ※定員になり次第、受付を終了いたします(先着順)。
 ※申込画面の「受講にあたって」をご一読のうえ、申込専用ページよりお申込みください。

▶注意事項
 ・社会状況に鑑み、定員の増減や、急遽、講座を中止・休講とすることがあります。

<ご案内>
西宮上ケ原キャンパスへのアクセス
住所:西宮市上ケ原一番町1-155

電車の場合:阪急神戸線「西宮北口駅」で今津線に乗り換え「甲東園駅」下車、徒歩12分またはバス5分。
                              「仁川駅」下車、徒歩12分。

 神戸三田キャンパス講座 [三田市 共催] 

 『神戸三田キャンパス講座』は受付を終了いたしました。 

Ⅱ. いまさら聞けないカーボンニュートラルって?
 □定員180名 ※定員になり次第締め切ります(先着順)

開催日時

テーマ・講師

場所
10月5日(土)
10:30~12:30

カーボンニュートラルの全体像と具体例:燃料電池とメタネーション 
〇講師:小倉 鉄平(工学部教授)                      

三田キッピ―モール6F
三田市まちづくり協働センター
多目的ホール

11月2日(土)
10:30~12:30

超電導技術を用いてカーボンニュートラルに貢献!                                     
〇講師:大屋 正義(工学部准教授)

11月30日(土)
10:30~12:30
水素を利用してエネルギーを創る、貯める 
〇講師:松尾 元彰(工学部准教授)
※講義概要・講師プロフィールの詳細はクリックしてください。
〇 小倉 鉄平 講師(カーボンニュートラルの全体像と具体例:燃料電池とメタネーション)  ■講義概要・プロフィール■

○講義概要
 2020年10月の臨時国会にて菅元総理が2050年カーボンニュートラル宣言を行って4年が経とうとしており、最近ではニュースやコマーシャル等でカーボンニュートラルという言葉を耳にすることも増えてきました。しかし、その達成には具体的にどの分野でどのような技術革新がどれくらい必要なのか、知らない方も多いのではないでしょうか?本講演では、3回シリーズで実施されるオープンセミナーの初回として、カーボンニュートラル達成にむけた取り組みの全体像について紹介します。また、その具体例として、利用時に二酸化炭素を排出しない燃料電池技術、さらに二酸化炭素を原料として都市ガスを作るメタネーション技術について解説します。

○参考文献
・図解でわかるカーボンニュートラル ~脱炭素を実現するクリーンエネルギーシステム (未来エコ実践テクノロジー)、
 一般財団法人 エネルギー総合工学研究所、技術評論社

○小倉 鉄平(おぐら てっぺい)
関西学院大学工学部教授。
東京大学大学院にて博士(工学)学位取得後、マサチューセッツ工科大学、九州大学を経て2014年より関西学院大学に勤務。専門は化学工学、計算化学、触媒化学などで、燃料電池・水素製造触媒・メタン化触媒等に関する反応解析・触媒設計を行っている。

〇 大屋 正義 講師(超電導技術を用いてカーボンニュートラルに貢献!)          ■講義概要・プロフィール■

○講義概要
 2050年のカーボンニュートラル達成に向けて水素エネルギーが注目を集めています。海外の未利用資源や再生可能エネルギーから水素を製造し、液化して輸入するサプライチェーンの構築が検討されていますが、液体水素の冷熱の有効活用が求められています。我々は、液体水素で超電導発電機を冷却し、蒸発した水素ガスをタービンに送って発電するシステムを構築することで、液体水素の冷熱を活用したゼロエミッションな発電システムの実現を目指しています。現在は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のプロジェクトを通じて、世界初の液体水素冷却超電導発電検証を2024年度に実施予定です。

○参考文献
・大屋正義(2024)「液体水素を高温超電導発電機の冷媒に」、水素エネルギーシステム Vol.49, No.2
・関西学院大学 Sustainable Energy Institute ホームページ( https://kg-sei.jp/


〇大屋 正義(おおや まさよし)
関西学院大学工学部准教授。専門は超電導工学。
1977年島根県出身。2006年3月に京都大学エネルギー科学研究科博士課程修了。同年4月、住友電気工業株式会社入社、高温超電導電力ケーブルの開発に従事。2016年4月、三菱電機株式会社入社、MRI向け超電導マグネット等の開発に従事。2021年4月、関西学院大学工学部准教授、現在に至る。低温工学・超電導学会会員、電気学会会員。 博士(エネルギー科学)

〇 松尾 元彰 講師(水素を利用してエネルギーを創る、貯める)              ■講義概要・プロフィール■

○講義概要
 水素は地球上ではほとんどが水として存在するため、私たちの生命活動に欠かせない元素の一つとなっています。一方で、半導体や石油化学などの工業分野においても水素は幅広く利用されてきました。さらに近年カーボンニュートラルの実現に向けて、エネルギーキャリアとしての水素の重要性に注目が集まっています。様々な水素利活用への取り組みが進められていますが、その中から私たちが普段呼吸しているように水素ガスを吸ったり吐いたりできる金属(燃料電池に利用)や、水素のアシストによって固体中を金属イオンが高速に移動できるイオン伝導体(蓄電池に利用)などについて紹介したいと思います。

○参考文献
・水素の事典 水素エネルギー協会(編)(朝倉書店、2014年)

〇松尾 元彰(まつお もとあき)
関西学院大学工学部准教授。
東北大学大学院にて博士(学術)学位取得後、東北大学金属材料研究所を経て2016年より現職。現在は、水素貯蔵材料やイオン伝導材料を中心とするエネルギー機能性材料の開発に関する研究に従事している。


 ※定員になり次第、受付を終了いたします(先着順)。
 ※申込画面の「受講にあたって」をご一読のうえ、申込専用ページよりお申込みください。

▶注意事項
 ・社会状況に鑑み、定員の増減や、急遽、講座を中止・休講とすることがあります。

<ご案内>
三田KIPPY MALL(キッピ―モール)へのアクセス
*住所:三田市駅前町2番1号

*電車の場合:JR福知山線「三田駅」または神戸電鉄三田線・公園都市線「三田駅」徒歩1分
*車の場合:中国自動車道・六甲北有料道路神戸三田ICより約10分

過去のオープンセミナー

以下より過去に実施されたオープンセミナーをご確認いただけます。

お問い合わせ

教務機構事務部 生涯学習担当
西宮上ケ原キャンパス(G号館1階)
〒662-8501 兵庫県西宮市上ケ原一番町1-155
TEL: 0798-54-6180