Mコース(嶺重 淑 先生)講座紹介

マタイ福音書の譬えを読む

                  

【担当講師】 嶺重 淑関西学院大学人間福祉学部教授・日本基督教団正教師

講義概要

マタイ福音書には様々な譬えが含まれていますが、そのなかから特に重要な譬えを幾つか取り上げ、それらを厳密に読み解いていくとともに今日に向けられたメッセージについて考えていきます。

講義のポイント

イエスはしばしば譬えを用いて教えていますが、なぜあえて譬えを用いたのでしょうか。これについては様々な見解がありますが、譬えがしばしば人間の救いと直接関わる神の国を主題としていることと関係がありそうです。すなわち、この世の次元を越えた神の国の真理について語ろうとするとき、通常の人間の言葉でその内容を的確に表現することは不可能であるため、譬えという形式を用いたのでしょう。本講座で様々な譬えの真意を汲み取っていくことができればと願っています。

2024年度後期 K.G.ライフワークスクール パンフレット

受講料・定員

〇受講料/15,300円(同窓生14,000円) 〇定員/30名 

各回の講義予定

開催場所:大阪梅田キャンパス

日程      時間 講座内容
1 2/13(木)     15:10

16:40
オリエンテーション、家と土台の譬え             

最初にイエスの譬えの概要について説明した後、家と土台の譬え(マタイ7:24-27)を読み解いていきます。                        

2 2/20(木)   隠された宝の譬え、高価な真珠の譬え他 マタイ13:44-50に記されている三つの天の国の譬えを取り上げ、それぞれの譬えの本来の意味について考察していきます。
3 2/27(木)  赦さない僕の譬え 仲間を赦さない無慈悲な僕に関する譬え(マタイ18:21-35)を読み、この譬えの現代への使信について考えていきます。
4 3/6(木) ぶどう園の労働者の譬え マタイ20:1-16のぶどう園の労働者の譬えを取り上げ、不可解にも感じられるこの譬えの本来の意味を探求していきます。
5 3/13(木) 十人の乙女の譬え 十人の乙女の譬え(マタイ25:1-13)を厳密に読み解き、終末を主題とするこの譬えの意味について考察していきます。
6 3/27(木) タラントンの譬え マタイ25:14-30のタラントンの譬えを取り上げ、その本来の意味とともに今日におけるメッセージについて考えていきます。

講師プロフィール

牧師の家庭に生まれ、最初は西洋史学を専攻しましたが、社会人を経験した後、関西学院大学神学部に編入学して新約聖書学を学びました。修士課程修了後は日本基督教団泉北栂教会で3年間牧師として働き、その後、スイスのベルン大学に留学し、ルカ文書における所有倫理を主題とする博士論文を執筆しました。ルカ福音書の研究を専門分野としており、ルカ福音書注解(全三巻)を鋭意執筆中です。現在は趣味の時間はなかなかもてませんが、顧問を務めている関西学院グリークラブの各種演奏会、コンクール等に帯同して耳の保養に努めています。

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