Lコース講座紹介

日本中世の日記から不思議な記事を読む

                  

【担当講師】 西山 克関西学院大学元文学部教授

講義概要

日本には多くの日記が残されています。とくに中世の日記が面白い。不思議な記事がいっぱい出てくるのです。記録された不思議を追いかけながら、その時代を生きた人びとの思いを探ってみます。

講義のポイント

高校生の頃に学んだ日本史に不満を感じた方もおられると思います。教科書は、権力の変遷を中心として、それとの関連で政治・経済・文化が語られるという記述法になっています。もしある時代を生きた人たちと出会い、会話をすることができるとしたら?現代の異文化理解と同じで、権力の変遷だけでなく、ほかにやっておかなければならないことがあるはずです。それは感性を共有することです。日記のなかで噂話のように語られる不思議な出来事の記事を通して、一歩、昔の人たちの感性に近づいてみましょう。

2025年度後期 K.G.ライフワークスクール パンフレット

受講料・定員

〇受講料/17,800円(卒業生16,400円) 〇定員/30名 

各回の講義予定

開催場所:大阪梅田キャンパス

日程      時間 講座内容
1 2/5(木) 11:00

12:30
龍神のすみか 宇治川には龍が住んでいるというのですが、その正体は藤原頼通。いまもみずからが建立した平等院を守り続けているそうです。
2 2/12(木) 灰を撒く人 「種をまく人」ならバルビゾン派の画家ミレーの作品ですが、ここは灰を撒く人。灰を撒くと何が起こるのでしょう? 
3 2/19(木) 託宣ガール ある高貴な女性が暴風雨の夜に大酒を飲みながら神の言葉を伝えました。つまり託宣です。何が起こった?
4 2/26(木) 蜘蛛の糸 昆虫好きでも蜘蛛はちょっと苦手。いや苦手どころか嫌いだという方も。しかし待ってください。蜘蛛の糸でつながれた世界は?
5 3/5(木) 冥界友達 冥界フレンズと読んでください。生きた時代が違ってこの世では出会わなかった男女があの世で友達に?まして恋人に?
6 3/12(木) 法然ビーム! 仏教のお坊さんも過去にさかのぼるといろいろな人がいました。なかにはビームを放つ人も。いやそんなことはないのでは?
7 3/19(木) 時を告げる雌鶏 雄鶏(おんどり)ではないのです。雌鶏(めんどり)が高らかに時を告げているのです。これは怪異だと大騒ぎになります。

講師プロフィール

窓にかけられたブラインドをどうやったらあげることができるのか。たぶんブラインドの向こうには誰も見たことがない、美しい風景が見えるはずなのに。そんな思いを抱きながら、歴史の窓を開けようと努めています。昨年度は『熊野観心十界図という誘惑』というタイトルの本を出版しました。地獄絵の本です。今年度は『怪異学の冒険(仮題)』という本をつくる予定です。この講座の話も出てくるかもしれません。

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  https://www.kwansei.ac.jp/lifelonglearning/kglifeworkschool#10004