Iコース講座紹介

日常記憶の心理学

                  

【担当講師】 浮田 潤関西学院大学元文学部教授

講義概要

日常生活で経験する様々な記憶の働きについて、現在の心理学においてどのようなことが研究され、どのようなことが明らかになってきたのかを、いくつかのトピックスを通して紹介します。 

講義のポイント

「記憶」というと、学生時代、試験前に必死で憶えた英単語とか、過去のさまざまな思い出などを「そのままの形で保存する貯蔵庫」というイメージがあるかもしれません。しかし日常的な記憶の働きはもっとダイナミックなものです。記憶が実際の日常場面でどのように使われ、どのように働くのかというテーマは、心理学の中の「日常記憶研究」という分野として盛んに研究されています。今回の講座では、この分野の中からいくつかのトピックスを取り上げ、できる限り具体的に紹介します。

2025年度後期 K.G.ライフワークスクール パンフレット

受講料・定員

〇受講料/15,300円(卒業生14,000円) 〇定員/30名 

各回の講義予定

開催場所:大阪梅田キャンパス

日程      時間 講座内容
1 11/4(火) 13:20

14:50
記憶とは?・記憶の区分とは? まずは心理学において記憶がどのように考えられモデル化されているのかを概観します(過年度の内容と重複します)。
2 11/11(火) 展望的記憶 後に行なうべき行為の記憶(3日後の約束など)である展望的記憶について、その定義や関連する要因などについて示します。
3 11/18(火) 自伝的記憶 自分史の記憶である自伝的記憶について、その内容や機能についての知見を紹介します。
4 11/25(火) 目撃証言 事故や事件の目撃証言について、その正確性や信頼性を検証する研究について概観します。
5 12/2(火) 偽りの記憶 記憶は本当に正しいのか?ニセの記憶はどのようにして生まれるのかなど、「偽りの記憶」といわれる現象について見ていきます。
6 12/9(火) 顔と名前の記憶 人の顔の記憶は正確なのか?名前の記憶はなぜしばしば難しいのか?という問題について、さまざまな研究を通して考えます。

講師プロフィール

1956年6月京都市生まれ
関西学院大学文学部心理学科・同大学院文学研究科博士課程後期課程を経て、1997年4月から関西学院大学文学部心理学科(後の改組により総合心理科学科と改名)の教員となり、2020年3月に退職しました。
しかし、ストレートに大学教員となったわけではなく、大学院の前期課程を修了後、一度大学の外に出て専門学校を卒業し、「言語聴覚士」として大学病院やリハビリテーションセンターなどで通算15年ほど働いていました。「言語聴覚士」というのは、言語や聴覚に障害をもつ子供や成人を対象に、ことばのリハビリテーションを行なう医療系の専門職(国家資格)です。その中でも、私が主に担当していたのは脳の病気や事故などの後遺症として起こる「失語症」の患者さんでした。
この仕事と、私が大学で専門としていた「認知心理学」の間には強い関連性があり、私はこの2つの領域にまたがって、教育と研究に携わってきました。
仕事以外での趣味はいろいろありますが、オートバイやサイドカーでのツーリング、キャンプ、スキー、最近では野鳥の観察・撮影など、どちらかと言えばアウトドア派です。
加えて、ビールが大好きで、あちこちのビアバーやビールのイベントにも出没します。

お申込み・オンライン決済について

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  https://www.kwansei.ac.jp/lifelonglearning/kglifeworkschool#10004