Iコース(丸田 隆 先生)講座紹介
日本にないアメリカの法制度を学ぶ
【担当講師】 丸田 隆関西学院大学名誉教授・元司法研究科教授・弁護士
講義概要
アメリカの制度が何でもベストだとは思いませんが、こと法制度に関しては、まだまだ日本が及ばないことがあります。特徴ある法制度を理解するとともに日本の法制度の問題点を考えます。講義のポイント
今回取り上げるトピックは、関学の学部やロースクールで30年以上にわたって講義してきた専門科目のエッセンスです。若いころアメリカに学び、アメリカの法制度に魅せられ、帰国してから、日本で伝統的に維持されている「法制度」に戸惑いながらも、日本のよりよき法制度実現のためのひとつのヒントになると思って論じてきたものです。平易な説明を致しますので、一緒に考えていきましょう。
2024年度後期 K.G.ライフワークスクール パンフレット受講料・定員
〇受講料/12,700円(卒業生11,700円) 〇定員/30名各回の講義予定
開催場所:大阪梅田キャンパス
回 | 日程 | 時間 | 講座内容 | |
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1 | 11/1(金) | 13:20 ~ 14:50 |
弁護士、検察官、裁判官の仕事 |
1 はじめに:この授業の目的 |
2 | 11/8(金) | クラスアクション -少額損害者の救済方法 |
1 多数少額被害訴訟を考える 2 クラスアクション(集団的団体訴訟)の仕組み 3 日本の「消費者団体訴訟制度」との比較 |
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3 | 11/15(金) | 懲罰賠償制度 -より重い民事責任の追及 |
1 懲罰的損害賠償制度の考え方 2 懲罰賠償に関する連邦最高裁判決の動向 3 懲罰賠償判決の外国における執行 |
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4 | 11/29(金) | ディスカバリー制度 -証拠の隠匿を許さない |
1 ディスカバリー(事前情報開示制度) 2 その種類 3 問題点とその克服 4 日本の消費者団体訴訟制度との比較 |
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5 | 12/6(金) | 陪審制度 -裁判になぜ市民を参加させるのか |
1 刑事陪審を受ける権利 2 証言による立証 3 評決の進め方 4 量刑の方法 5 日本の裁判員制度との違い |
講師プロフィール
アメリカに留学してから陪審制度に関心を持ち、学部教員時代には授業に模擬陪審裁判を取り入れ、学生たちに人前で自分の考えを明確に表現する能力の鍛錬を30年以上にわたって行ってきました。実務では、刑事裁判(被疑者弁護、国選弁護人)のみならず民事(雇用問題、離婚、相続)及び国際法務(国際契約や日本人や日本企業のアメリカでの訴訟活動補佐)を行っています。私は、アメリカの法制度の現実を、ミシガン・ロースクール、ハーバード・ロースクール、コロンビア・ロースクール、ニューヨーク(NYU)・ロースクール客員研究員等の体験を通じて学んできました。
著書としては、『陪審裁判を考える』(中公新書)、『裁判員制度』(平凡新書)、『アメリカ陪審制度研究』(法律文化社)、『アメリカ民事陪審制度』(弘文堂)、『アメリカ法の考え方:現代アメリカ法入門』(日本評論社)及び『アメリカ憲法の考え方』(日本評論社)があります。
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