Hコース(浮田 潤 先生)講座紹介

心理学の基礎 ―いま一度、基礎からの心理学―

                  

【担当講師】 浮田 潤関西学院大学元文学部教授

講義概要

関西学院大学文学部で開講していた「心理科学入門」という授業をもとに、心理学の主要な内容をお話します。ただし、過去のコースで取り上げた「認知心理学(記憶・知識・言語)」は除きます。

講義のポイント

「心理学」という学問の名前は広く知られていますが、その内容については様々な誤解が多いのも事実です。また、心理学の扱う研究領域は非常に幅が広く、その全貌を把握することも困難です。このコースでは、そのような心理学の中で「基礎心理学」と呼ばれる領域に絞り、さらにその中の中心的なテーマのいくつかについてお話します。それはもしかしたら、みなさんの思っている「心理学」とは少し違うものになるかもしれませんが、ある意味では「正統な」心理学の姿を知る機会になると思います。

2024年度後期 K.G.ライフワークスクール パンフレット

受講料・定員

〇受講料/15,300円(卒業生14,000円) 〇定員/30名 

各回の講義予定

開催場所:大阪梅田キャンパス

日程      時間 講座内容
1 10/29(火)      13:20

14:50
心理学とは?・心理学の歴史              

まずは心理学の基本とその歴史について概観します(過年度の内容と一部重複します)。                             

2 11/5(火)  行動の生物的基礎 行動の科学である心理学のベースとして、動物と人間の生得的行動と初期経験の影響について概観します。
3 11/12(火) 学習の心理学 代表的な学習理論として、「古典的条件づけ」と「道具的条件づけ・オペラント条件づけ」についての基礎的事項を示します。
4 11/19(火) 動機づけの心理学 行動を喚起する力となる「動機づけ」について、その定義や分類を示し、さらにその機能に関してお話しします。
5 11/26(火) 知覚の心理学(1) 感覚・知覚の基礎的事項を示し、さらに視知覚における知覚の恒常性や幾何学的錯視について取り上げます。
6 12/3(火) 知覚の心理学(2) 視知覚に関して、空間知覚の現象および知覚における注意の働きについて、実際の現象を示す動画を交えながらお話しします。

講師プロフィール

1956年6月京都市生まれ。
関西学院大学文学部心理学科・同大学院文学研究科博士課程後期課程を経て、1997年4月から関西学院大学文学部心理学科(後の改組により総合心理科学科と改名)の教員となり、2020年3月に退職しました。しかし、ストレートに大学教員となったわけではなく、大学院の前期課程を修了後、一度大学の外に出て専門学校を卒業し、「言語聴覚士」として大学病院やリハビリテーションセンターなどで通算15年ほど働いていました。「言語聴覚士」というのは、言語や聴覚に障害をもつ子供や成人を対象に、ことばのリハビリテーションを行なう医療系の専門職(国家資格)です。その中でも、私が主に担当していたのは脳の病気や事故などの後遺症として起こる「失語症」の患者さんでした。この仕事と、私が大学で専門としていた「認知心理学」の間には強い関連性があり、私はこの2つの領域にまたがって、教育と研究に携わってきました。
仕事以外での趣味はいろいろありますが、オートバイやサイドカーでのツーリング、キャンプ、スキー、最近では野鳥の観察・撮影など、どちらかと言えばアウトドア派です。加えて、ビールが大好きで、あちこちのビアバーやビールのイベントにも出没します。

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その他注意事項

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◆よくあるご質問はこちらをご覧ください。
  https://www.kwansei.ac.jp/lifelonglearning/kglifeworkschool#10004