Fコース(田中 通裕先生)講座紹介
家族法(親族法・相続法)を学ぶ
【担当講師】 田中 通裕関西学院大学名誉教授・元法学部教授
※2024年までに実施された講座内容と重複しています。
講義概要
私たちの市民生活の基本ルールを定める民法のうち、最も身近な家族法(親族法・相続法)の領域を、実際の裁判例や事例を挙げながら分かりやすく解説します。講義のポイント
本講座の対象は婚姻、離婚、相続などであり、多くの人が人生の中でこれらを経験します。このような場合に法的にはどのように対処すべきであろうか。これらの問題には感情論や常識に流されやすい面もありますが、いわゆるリーガルマインド(法的なものの考え方)を養うことが必要です。近年、家族の形態が多様化し、いろいろな新しい問題も生起してきています。法律をどのように改正すべきか、どのような新しい法律を作るべきかなど、家族法には自由に議論できるテーマも多く興味深い領域です。
2025年度前期 K.G.ライフワークスクール パンフレット受講料・定員
〇受講料/17,800円(卒業生16,400円) 〇定員/30名各回の講義予定
開催場所:大阪梅田キャンパス
回 | 日程 | 時間 | 講座内容 | |
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1 | 6/05(木) | 13:20 ~ 14:50 |
親族法Ⅰ―親族法の基礎 |
親族法を学ぶにあたっての基礎知識として、「親族」の範囲、「氏」の取得・変更のルールなどを取り上げます。 |
2 | 6/12(木) | 親族法Ⅱ―婚姻法 | 婚姻の成立要件(婚姻意思、婚姻適齢、近親婚、婚姻届など)、婚姻の効果(夫婦財産制など)を学びます。 | |
3 | 6/19(木) | 親族法Ⅲ―離婚法 | 離婚法の変遷、離婚の種類(協議離婚、調停離婚、裁判離婚など)、離婚の効果(財産分与、離婚慰謝料など)を学びます。 | |
4 | 6/26(木) | 親族法Ⅳ―親子法 | 法律上の親子は、実親子と養親子に分類されます。それぞれについて、法的な親子関係は何によって成立するのかを中心にみていきます。人工生殖など新しい問題にも触れます。 | |
5 | 7/03(木) | 相続法Ⅰ―相続人と相続分 | 相続人、相続分、相続人の廃除、代襲相続など、法定相続のルールについて学びます。 | |
6 | 7/10(木) | 相続法Ⅱ―遺産分割と相続の承認・放棄 | どのような財産が相続の対象になるのか、遺産分割はどのようになされるのかの他、相続の放棄・承認の手続について学びます。 | |
7 | 7/17(木) | 相続法Ⅲ―遺言と遺留分 | 遺言の種類やその作成の仕方、遺留分(一定の相続人に必ず遺さなければならない遺産の割合)など、遺言相続について学びます。 |
講師プロフィール
民法を専門として研究してきました。民法という法律(民法典)は、「財産法」(民法典第一編「総則」、第二編「物権」、第三編「債権」)と「家族法」(第四編「親族」、第五編「相続」)に大別できますが、私は主として後者を研究対象にしてきました。日本の民法は、明治時代に成立し約130年を経過している古い法律です。日本で民法を制定する際にモデルにしたのは、当時世界で最も優れた民法とされていたフランス民法(ナポレオン法典)でした。日本民法は内容的にはフランス民法の影響を強く受けており、フランスの民法・家族法も私の研究の主要な部分を占めています。
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