Aコース(阪倉 篤秀 先生)講座紹介
中国皇帝を取り巻く女性たち-女性がいてこそ歴史は動く(前編)
【担当講師】 阪倉 篤秀関西学院大学名誉教授・元文学部教授
講義概要
中国皇帝が果たすべき義務の一つは、世襲制を維持するために男児を残すことで、それを支えるのは皇后をはじめとする後宮の女性たち。歴史事績で注目すべき皇帝と周囲の女性たちを話題にします。講義のポイント
始皇帝以来、中国王朝の歴史は皇帝による統治が2000年以上続きます。一定規模の王朝で数えると190人を越える皇帝がいました。皇帝は王朝の主宰者で国家運営の全責任者であると同時に、後継者を残す義務を負っていました。そのため整えられたのが後宮制度で、皇后を筆頭に妃嬪や下級宮女まで千人を越える女性が配置されました。男性を中心に扱われることが多い中国史ですが、皇帝の周辺の女性にもスポットライトを当てることで、少し違った中国史、また古代中国の人間模様をみていきます。
2025年度前期 K.G.ライフワークスクール パンフレット受講料・定員
〇受講料/17,800円(卒業生16,400円) 〇定員/30名各回の講義予定
開催場所:大阪梅田キャンパス
回 | 日程 | 時間 | 講座内容 | |
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1 | 5/28(水) | 11:00 ~ 12:30 |
「皇帝・皇后」の称号由来と一夫一妻多妾制 |
称号について確認し、正妻である皇后について、皇后になる経路・皇后として望まれる像・皇后を終えてからの処遇について述べる。 |
2 | 6/04(水) | 前漢高祖の皇后呂氏と文帝の生母と皇后竇氏 | 第一代皇帝高祖劉邦の皇后呂氏と周囲の女性たち、また劉邦の皇子で第五代文帝となった劉恒の生母薄氏と皇后竇氏について述べる。 | |
3 | 6/11(水) | 前漢武帝の生母王氏と皇后陳氏・衛氏の確執 | 第六代景帝劉啓の宮女王氏の劉徹出産と皇太子とするための画策、第七代武帝となった劉徹の二人の皇后陳氏・衛氏について述べる。 | |
4 | 6/18(水) | 前漢元帝の皇后王氏と外戚による王朝の滅亡 | 宮女から皇太子劉奭の妃になった王氏の、劉奭の即位(第十代元帝)にともなう皇后昇格と外戚王莽による政権簒奪について述べる。 | |
5 | 7/02(水) | 後漢光武帝の皇后郭氏・陰氏と明帝皇后馬氏 | 第一代光武帝劉秀の皇后郭氏の廃后と陰氏の立后、それにともなう皇太子交代で即位した第二代明帝劉荘の皇后馬氏について述べる。 | |
6 | 7/09(水) | 晋武帝の皇后楊氏と皇子恵帝時代の八王の乱 | 司馬炎の即位(第一代武帝)により皇后となった楊氏の後宮管理と息子司馬衷(恵帝)への溺愛による動乱への火種について述べる。 | |
7 | 7/16(水) | 北魏孝文帝の皇太后馮氏による政治への関与 | 第四代文成帝の皇后馮氏の後宮入りの経緯、文成帝亡き後の皇太后としての積極的政治関与と第六代孝文帝への影響について述べる。 |
講師プロフィール
「歴史は覚えるものでなく、考えるもの」という、浪人中の講師の一言が歴史学を志すきっかけでした。「歴史を学ぶこと」が歴史事象の年数や当事者の名前の記憶に傾きがちな風潮が残念で、現役時代の講義でも退職後に関わる社会人講座でも、歴史事実から学び取る姿勢を大切に考え、題材を選び話を進めています。
好奇心旺盛で、興味が起こることに挑戦し続けています。現在は、プランター菜園に庭いじり、歳月を重ねた自宅の手入れ、機会があればスポーツ観戦、燻製、篆刻など、あれやこれやで忙しく、毎日が新たな発見の日々です。そのなかで社会人講座や講演は、社会とのつながりにもなるし、なにより聴講の方々の熱心さにほだされ、感謝しながら熱意をもって取り組んでいます。昨年度で引退の予定でしたが、次年度を含めて前編と後編に分けてあと二年、人生の大半をすごした関学への最後の恩返しです。
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