2019.07.04.
「ミニ講座」を開講しました

チャイムをランプで示す工夫

チャイムをランプで示す工夫

去る6月21日(金)関西学院大学西宮聖和キャンパス「リプラ」にて「手話とろう学校」と題し、大阪府立生野聴覚支援学校(以下、ろう学校)中学部の与那覇里美先生をお招きし、ミニ講座を開催しました。当日は20名の学生たちが参加してくださいました。
ご自身がろう者である与那覇先生から、ろう学校の歴史と現状に加え、様々な設備(チャイムのランプ、災害時用モニター、音声を聞き取りやすくするためのループ)、さらにキュードスピーチや言語指導(発音の訓練)の様子などのお話があり、ろう学校の実際を知ることができました。ろう児に発音や聴覚活用などの手段を可能な限り補償するとともに、手話を大切にしながら『わかる授業』をめざしていることも分かりやすくお話してくださいました。最後に与那覇先生のおっしゃった「ろう学校とは、「ろう」の子ども達の将来をともに築く場所である」という言葉はとても印象的でした。

日本手話体験講座の様子

日本手話体験講座の様子

講演の後は、本センター研究特別任期制助教の前川による日本手話体験講座を実施しました。全く音声を使わない講座は参加した学生たちにとって新鮮だったようで、みんな目を輝かせて楽しく手話を学んでいました。 
ご講演くださった与那覇先生、本当にありがとうございました。手話通訳の皆さん、要約筆記をしてくださった関西学院大学の学生の皆さん、会場である「リプラ」のスタッフの皆さん、ご参加くださった皆さまに、感謝申し上げます。