手話言語研究センターとは
[ 編集者:手話言語研究センター 2020年10月30日 更新 ]
手話言語研究センター(以下、本センター)は、手話言語に関する科学的・学術的研究を行い、手話の言語としての位置づけを学術的に確立すること、および社会的な認知度を高めることを目的に設置されました。形式的には、本センターは関西学院大学における特定研究プロジェクトの一つになります。
研究分野は、以下の3領域から構成されています。
(1)音声言語と手話言語を主題とした学際的・領域横断的研究
(2)手話言語を主題とした言語学的研究
(3)手話言語教育を主題とし、手話言語の言語教育並びに手話言語—書記言語のバイリンガル教育に関わる研究
音声言語の研究で得られた研究成果の普遍性を表現様式の異なる手話言語の研究において検証することは、学術的のみならず社会的にも大きな意義があると考えます。そのためにも聴者・ろう者が協働し、手話言語をテーマとした各種研究の振興、研究者の養成、手話言語教育の推進・充実、広く一般への啓発を図ります。具体的には、学内に手話に関する科目(「寄附講座207【手話の世界】」、「手話言語学基礎」、「手話言語学専門」)を設置し(日本財団の助成による開講授業)、本学学生の手話言語に対する理解を深めるとともに、学外や社会的には、毎年度に講話会(初学者向けの手話に関する講話)、および講座(初学者ないしは既修者向けの手話言語学入門)を広く一般向けに実施します。また、ホームページ等を通して手話言語に関わる最新の情報を広く発信していくことも本センターの役割と認識しています。