2016.08.03.
開設記念シンポジウムを開催しました

開会の辞を述べる山本雅代センター長

開会の辞を述べる山本雅代センター長


 2016年6月19日(日)、ヒルトン大阪において「関西学院大学手話言語研究センター開設記念シンポジウム」を開催しました。
 大学で手話を言語として研究する機関の設立は国内においては初の試みで、手話や言語研究に関心を寄せる方々約70名の方にご参加いただきました。

家根谷敦子氏による基調講演

家根谷敦子氏による基調講演

 第一部では本学学長、日本財団理事長のご挨拶に続き、兵庫県明石市議会議員の家根谷敦子氏より、基調講演をいただきました。
 家根谷氏は2015年の明石市議選において、全国初のろう議員として初当選されたことで知られています。
 講演では「手話言語・障害者コミュニケーション条例と手話言語研究センターに期待すること」と題し、ご自身の生い立ちから明石市議会議員になられるまでの経緯についてお話いただきました。

第二部・パネルディスカッション

第二部・パネルディスカッション

 続く第二部では、「日本手話クラスと今後の手話教育について」と題し、2008年より関西学院大学人間福祉学部において日本手話の指導にあたっておられる平英司氏・前川和美氏、および2009年から2年間手話を履修された横田理恵氏によるパネルディスカッションをおこないました。
 視覚言語である日本手話ならではの授業の工夫や履修生の感想など、パワーポイントを交えながら分かりやすくお話いただきました。

 「大学機関で手話を言語的視点から研究する」という画期的な取り組みに、参加いただいた方々からは喜びの声や激励の声をいただきました。またセンターの今後の活動や講演の持ち方などについて貴重なご提言や課題提起も頂戴できました。

 ご登壇いただいた皆様・アンケートに大変貴重なご意見を残してくださった参加者の皆様、
誠にありがとうございました。

大盛況のうちに終了