2021.09.06.
2021年度「手話学コロキアム」第1回を開催しました

2021年度「手話学コロキアム」第1回 講義の様子

2021年度「手話学コロキアム」第1回 講義の様子

 去る8月29日(日)金沢大学の武居渡先生をお迎えし、「手話研究の魅力と方法」というテーマで、手話学コロキアムを開催しました。
今回は、オンライン(Zoomウェビナー)での開催で、200名の定員も申し込み開始後、あっという間に埋まり、全国各地や海外からもご参加いただき大盛況でした。
講義では、手話研究の様々な方法論や目的、魅力について、ご自身の経験や過去の研究をとおして、具体的に分かりやすく手話でお話いただきました。
方法論をナイフにたとえ「どのようなナイフで食材(データ)を調理していくのか、自身の興味関心にあったナイフを持つことが重要」というお話が印象的でした。また、手話研究を通して、その向こう側にある人間や社会、言語のありようをみていくことができるという手話研究の魅力についてのお話には、手話研究の可能性を感じました。さらに、手話研究の際には、ろう者や手話に対する敬意が必要という大切な進言もいただきました。
ろう者の研究者はまだまだ少ないというお話もあり、今回の手話学コロキアムが、今後の手話研究の一助となれば幸いです。
以下、参加者の感想を一部ご紹介します。

<参加者の感想>*抜粋、原文のまま
・横断的に大変わかりやすいご説明をありがとうございました。それぞれの研究分野について理解できました。
・研究上は倫理やろう者・手話に対する敬意なども必要になることなど学んだ。知識だけでなく、実際に研究するためのトレーニングがあることも知った。
・今回の講義を聞いてやっぱり手話研究をしたいという気持ちが強くなりました。

武居先生、参加者の皆様、ありがとうございました。